岡嶋和幸の「あとで買う」

730点目:夏の暗室作業で利用している保冷パック

JEJアステージ「クールバーソフト CF-150」

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムがたくさん入っています。この連載では、フォトライフに関連する製品を中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

JEJアステージ「クールバーソフト CF-150」

フィルム写真の暗室作業では、冬は室温を上げたり、液温を20度にキープするのは比較的容易なのですが、夏は思うように下げられずに苦戦を強いられることがあります。室温を下げると寒いし(クーラー苦手だし)、でも液温が上がりすぎないようにしないといけません。今年もその対策が必要となる季節です。

水を入れたペットボトルを凍らして薬液の温度調節に利用するなど、みなさんいろいろ工夫をされているようですが、私は市販の保冷剤を活用しています。自分にとって快適な室温をキープしつつ、液温は保冷剤を入れたり出したりしながら調節しています。いろいろなタイプのものを試した結果、たどり着いたのがこの製品です。バータイプなので現像液などを入れたバットの中でも邪魔になりにくいです。販売価格は48個セットで3,600円前後です。

パッケージには「SOFT」と記載されていますが、完全に凍らせると硬くなります。柔らかくなると冷却効果が弱まるので、カチカチに凍ったものとバトンタッチ。真夏の暑い日には10個以上使うこともあり、多めに凍らせておくようにしています。繰り返し使えますが、これまでパッケージが破れて中身が漏れたことはありません。とはいえ念のため、毎年新しいものと入れ替えるようにしています。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。