岡嶋和幸の「あとで買う」

705点目:写真ユーザーに最適な27インチ本格モニター

EIZO「ColorEdge CS2731」

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムがたくさん入っています。この連載では、フォトライフに関連する製品を中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

EIZO「ColorEdge CS2731」

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私の周りで最近、モニターの購入を検討している人が複数いて、どの製品を選べば良いのか相談を受けています。先月、“写真ユーザーは迷ったらコレ!”といった感じでEIZOの「ColorEdge CS2400S」を紹介する記事を見たのですが、これは良い選択だと思います。販売価格は11万円前後です。

648点目で紹介したBenQの「SW240」はその半額くらいの値段なので、同じ予算で2台購入できます。デュアルディスプレイにすることで、広い作業環境が得られるようになります。EIZOのColorEdgeブランドにこだわらないのであれば、そのような選択も有効でしょう。

24インチのディスプレイを2台並べるのが難しいのであれば、1台でより広い作業環境が得られる27インチがお勧め。今回選んだ「ColorEdge CS2731」の販売価格は12万5,000円前後です。発売時期は2019年とそれほど新しくありませんが、私が当時担当した記事もご覧いただけます。CS2400Sより約1万5,000円高くなりますが、A3ノビ対応プリンターの愛用者には階調を正しく判断できるなどのメリットがあります。

ColorEdgeブランドの27インチのディスプレイはほかに4K高解像度の「CS2740」、HDR表示にも対応する「CS2740-X」、キャリブレーションセンサー内蔵の「CG2700X」や「CG2700S」がラインアップされています。いずれも魅力的な製品ですが、プリントオンリーのユーザーにはオーバースペックに感じられるでしょう。もちろん映像制作も楽しまれるのなら、このあたりも選択肢に加えると良いと思います。

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1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。