岡嶋和幸の「あとで買う」

551点目:牛腸茂雄が生前に発表した作品全点を収めた1冊

牛腸茂雄『牛腸茂雄全集 作品編』

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムが沢山あります。この連載では、フォトライフに関連するアイテムを中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

牛腸茂雄『牛腸茂雄全集 作品編』

11月13日まで、渋谷パルコ8階の「ほぼ日曜日」で「はじめての、牛腸茂雄。」という写真展が開催中です。牛腸茂雄さんの作品約100点が展示されていて、アクリル越しではなく、直接プリントを鑑賞することができます。

牛腸茂雄さんは肉体的なハンディキャップを抱えながら創作活動を続け、36歳という若さでこの世を去った写真家です。10月30日のNHK「日曜美術館」でも「友よ 写真よ 写真家 牛腸茂雄との日々」と題して取り上げられ、11月6日に再放送されるほか、NHKプラスでも配信中です。見逃した方はぜひご視聴ください。

赤々舎から今月発売になる『牛腸茂雄全集 作品編』を予約注文しました。販売価格は8,800円です。手元に届くのが楽しみです。「日曜美術館」をもう一度視聴し、できれば会期中に写真展にもまた足を運びたいと思います。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。