岡嶋和幸の「あとで買う」

440点目:通常の2倍撮れるハーフサイズのフィルムカメラ

ESCURA「snap 35 half」

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムが沢山あります。この連載では、撮影や写真関連のアイテムを中心にその中身をお届けします。購入前の製品については使った感想や評価はありませんが、どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

ESCURA「snap 35 half」

431点目でポケットサイズのフィルムカメラを紹介しましたが、それより少し大きくなりますが今回は「ハーフサイズカメラ」です。35mm判(ライカ判)の36×24mmの半分のハーフ判で使用するカメラのことで「ハーフカメラ」ともいいます。オリンパスのフィルムカメラのペンシリーズなど各メーカーから発売されていました。

18×24mmと画面サイズが半分なので、撮れる枚数は通常の2倍。36枚撮りフィルムなら72枚撮影できます。カメラを普通に横向きで構えると縦長の画面になるので、スマートフォンで撮るときのようなフレーミングになります。

レンズは31mmで、絞りはF9、シャッター速度は1/120秒で固定です。ピントは1mから無限遠まで合うようになっています。巻き上げ、巻き戻しは手動で、フラッシュも内蔵されています。販売価格は9,000円前後で、24枚撮りのオリジナルのモノクロフィルムが1本セットになっているのですぐに撮影が楽しめます。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。