岡嶋和幸の「あとで買う」

431点目:軽くてスリムなポケットサイズのフィルムカメラ

RETO「Ultra Wide & Slim」

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムが沢山あります。この連載では、撮影や写真関連のアイテムを中心にその中身をお届けします。購入前の製品については使った感想や評価はありませんが、どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

RETO「Ultra Wide & Slim」

中古のフィルムカメラの相場が高めの傾向なので、今フィルム写真を始めたい人は、まずはこのようなカメラで慣れるのも良いかもしれませんね。

35mmフィルムを使用し、バッテリーは不要です。「写ルンです」のようなレンズ付きフィルムではないので、何度でもフィルム交換ができます。クレジットカードサイズで68.8gと軽量。500円玉の直径とほぼ同じという薄さで、ポケットに入れて気軽に持ち歩けます。

レンズは22mmの超広角で、絞りはF11、シャッター速度は1/125秒で固定です。天候など撮影条件に応じて装填するフィルムの感度を選ぶ感じになります。ピントは「写ルンです」同様、1mから無限遠まで合うようにできています。販売価格は4,100円前後です。すっきりしたオシャレなデザインで、カラーバリエーションは5色と豊富です。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。