岡嶋和幸の「あとで買う」

357点目:和紙の風合いを生かしたプリント表現を楽しむ

アワガミファクトリー「楮-厚口-白」

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムが沢山あります。この連載では、撮影や写真関連のアイテムを中心にその中身をお届けします。購入前の製品については使った感想や評価はありませんが、どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

アワガミファクトリー「楮-厚口-白」

最新の「デジタルカメラマガジン」や「キヤノンフォトサークル」でインクジェット複合機「PIXUS XK500」関連の記事を担当しています。両誌とも用紙を紹介するページがあるのですが、そこで唯一取り上げたキヤノン純正以外の製品がアワガミファクトリーの和紙です。

PIXUS XK500での通紙確認テスト済みの他社製用紙ということで公開されているのですが、5種類あるうち「楮-厚口-白」と「楮-厚口-生成」を選びました。どちらも普段から使っているお気に入りの和紙です。販売価格はA4サイズ、20枚入りで3,200円前後です。

和紙の風合いを生かした味わい深いプリント表現が楽しめて、モノクロ写真にも良く合います。PIXUS XK500に限らず、プリンタードライバの用紙設定で「和紙」が選べる機種が増えているので、興味のある人はぜひ一度試してみてください。13種類の和紙が1枚ずつセットになった「サンプルパック ベーシック」にも「楮-厚口-白」と「楮-厚口-生成」は含まれています。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。