岡嶋和幸の「あとで買う」

250点目:カメラの縦横を素早く切り換えられるプレート

SmallRigのL型プレート

私のAmazonのショッピングカートには、そのままレジに進むのではなく、「あとで買う」に移して様子見をしているアイテムが沢山あります。それらは値下がりなど何かのタイミングで購入するものもあれば、気持ちが覚めてしまって削除するものも……。この連載では、カメラや写真関連のアイテムを中心に、日々増え続ける私の「あとで買う」の中身をお届けします。いずれも購入前なので使った感想や評価はありませんが、どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、岡嶋和幸の日々の物欲をお楽しみください。

SmallRigのL型プレート

L型プレートの必要性を感じたのは約20年前で、そのころは選択肢が少なく、しかも高価でした。しばらくして縦位置で撮影することが少なくなり購入には至りませんでした。作品によって横位置、縦位置のどちらかに統一するからです。近年だと2014年に発表した作品は全て縦位置ですが、三脚穴がボディの底面と側面にあるPENTAX 645Dだったので、横位置と同じようにしっかり三脚に固定して撮影できました。両方の三脚穴にクイックシュープレートを装着すれば、縦横を素早く切り替えることも可能です。

最近はミラーレスカメラで縦位置で撮影することもあり、L型プレートがあったらいいなと思うケースが増えました。今では手ごろな製品がたくさん登場していて、どれを選ぶかとても悩みます。

そのなかで良さそうだと思ったのがSmallRigのL型プレートです。キヤノンのEOS R5、R6用の販売価格は3,300円前後です。販売価格は異なりますが、ニコンのZ 5、Z 6、Z 7、Z 6II、Z 7II用、ソニーのα7 III、α7R III、α9用などもラインアップされています。いずれもアルカスイス互換のクイックリリースプレートを採用しているので、同規格の雲台で縦横の素早い切り換えを実現できます。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。