岡嶋和幸の「あとで買う」

171点目:世界を代表するファッション写真家の作品集

ピーター・リンドバーグの写真集「Azzedine Alaïa」

この連載では、カメラや写真関連のアイテムを中心に、Amazonの私のショッピングカートの中身をお届けします。とはいえ、いずれも購入前の商品なので、実際に使ってみた感想や評価などは特にありません。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、岡嶋和幸の日々の物欲をお楽しみください。

ピーター・リンドバーグの写真集「Azzedine Alaïa」

ピーター・リンドバーグはドイツ出身のファッション写真家。彼の作品を初めて見たのはエールフランスの機内誌だったのですが、それをきっかけに意識するようになりました。スナップショット的なモノクロームのポートレート作品は特にお気に入りです。2019年に他界したとき、写真家のZIGENさん(https://www.zig.jp)が助手時代の思い出をFacebookで綴られていて、その内容にとても感動しました。

この写真集は、パリのアズディン・アライア財団で現在開催中の「Azzedine Alaïa, Peter Lindbergh」展に合わせて刊行されたもので、販売価格は7,500円前後です。チュニジア出身のファッションデザイナー、アズディン・アライアと織りなすモノクロームの世界が魅力的です。今パリに行って展示されている作品を直接目にすることはできませんが、写真集のページをめくりながらその雰囲気を想像したいと思います。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。