岡嶋和幸の「あとで買う」

164点目:レンズの設計や性能などについて知見を広げたい

Cameraholics select「ニッコール千夜一夜物語 I」

この連載では、カメラや写真関連のアイテムを中心に、Amazonの私のショッピングカートの中身をお届けします。とはいえ、いずれも購入前の商品なので、実際に使ってみた感想や評価などは特にありません。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、岡嶋和幸の日々の物欲をお楽しみください。

Cameraholics select「ニッコール千夜一夜物語 I」

ニコンの光学設計者である佐藤治夫さんと大下孝一さんが執筆する「ニッコール千夜一夜物語」は、会報誌「ニッコールクラブ」から始まり、現在はウェブサイトで続けられている連載です。

昨年休刊となった「アサヒカメラ」でも再録として掲載されていて、それに加筆修正を行いながら再編集したものが本書ということです。販売価格は2,970円です。これまで世に送り出してきたレンズの開発エピソードや性能について作例とともに詳しく丁寧にまとめられていて、ニコンユーザーでなくてもいろいろ勉強になる内容です。ウェブサイトより紙の本の方が読みやすく、中身も頭にも残りやすい傾向なので、書棚に1冊並べておくといいですね。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。