岡嶋和幸の「あとで買う」

62点目:温湿度計で作業空間や保管場所の状態を可視化する

ハクバの温湿度計

この連載では、カメラや写真関連のアイテムを中心に、Amazonの私のショッピングカートの中身をお届けします。とはいえ、いずれも購入前の商品なので、実際に使ってみた感想や評価などは特にありません。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、岡嶋和幸の日々の物欲をお楽しみください。

ハクバの温湿度計

温湿度計は防湿庫など撮影機材の保管場所に限らず、暗室や明室(=デジタルプリント部屋)など作品制作のための作業空間にも設置しています。エアコンで調節するかの判断など、温度や湿度を可視化してコンディションを把握するのです。フィルム写真の場合、プリントなど作品のクオリティーにも影響するので温度や湿度の管理はシビアですが、パソコンやプリンター、インクジェット紙などの設置環境においても大切なポイントです。もちろん自分自身のパフォーマンスにも関係するので意識した方が良いと思います。

これらの製品はドライボックスなどで使用するものなのですが、壁掛けにも対応しているので、室内の温度や湿度のチェックにも有効です。アナログ温湿度計の「C-82」の販売価格は1,600円前後で、湿度計のみの「C-83」は1,300円前後、デジタル温湿度計の「C-81」は1,900円前後です。もちろん写真用品メーカー以外の製品でも問題ありませんが、時計感覚で自宅のいろいろな場所に設置するとよいでしょう。C-81は背面に卓上スタンドも付いているので、デスクなどにも置けます。38点目でサーキュレーターを紹介しましたが、その効果を知るためにも温湿度計は有効と言えます。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。