クルマとカメラ、車中泊

小型超音波ウォッシャーで節水&洗剤いらずの快適アウトドア

今回の1枚

夜明けの八ヶ岳。韮崎の農道から山体がよく見えるので、この道を通るのが好きです。ここでも、星景写真を撮ろうとチャンスを窺っているんですが、なかなかクリアな空に巡り会えず。地形のせいか、夜間の水蒸気量が多いようで、スッキリと星が写ってくれないのです。単にタイミングが悪いだけかも知れませんが。

八ヶ岳と言えば、学生時代に高山植物の撮影アルバイトをしていたので、毎年夏に登りました。そんな経験があるからか、この辺りの風景も大好きです。だけど、もう登山する気力も体力もないからなあ。また八ヶ岳に登ることはないでしょう。

でもね、夢に見るんですよ、赤岳山頂から見た諏訪湖の輝きや、満天の星空を。人工光で夜空は明るくなる一方だけど、山頂に行けば、きっとまだまだ暗く、美しい夜空に出会えるでしょう。書いてみて思ったんだけど「暗く、美しい」って形容として変だよね。でも、美しい星空は周りの暗さがあってこそですからね。暗く、美しい夜空を見たいと思う人が1人でも増えることを願っています。

アウトドアでの洗い物削減に「超音波ウォッシャー」を導入

電源を長押しし、ピクトグラムをタップすると洗浄が始まる。Tシャツ900秒、ジュエリー500秒、果物300秒、カトラリー180秒の設定

超音波ウォッシャーなるものを買ってみました! その心は、車中泊やキャンプの時に「洗い物の手間を減らせないかなあ」というものです。しばらく使ってみたところ、「結構使える!」というのが結論です。

写真右側の銀色の部分が超音波発生器、左側はコントローラーです。110V仕様のため、家庭内のコンセント(規格は100Vですが実際は95V程度の場合もあります)だとエラーで止まってしまうこともあります。あとで触れますが、ポータブル電源で使うとエラーなく使うことができました。

コントローラーは、液晶全盛のいまどきLED7セグ表示です。ちょっと良いですね。真ん中のピクトグラムをタップすると、それぞれの品目に合わせて時間が設定されるというシンプルさ。最大は「Tシャツ」で900秒です。

それと、Amazonのリンクを見てもらいたいのですが、ずいぶんとAmazonのページ写真と違うものが届きました(笑)。まあ、7セグ表示も機能も一緒なので、そこに目くじらは立てないでおきましょう。

まずは自宅で実験。鍋のこびりつきと衣類のシミ抜き

フィールドで使う前にお家で試してみました。まずは煮物のこびりつきが落ちなかったステンレス鍋。水につけると、超音波で水面が揺れているのが良いですよね。Tシャツ設定で900秒。結果は写真の通り、こびりつきが取れて綺麗になりました。

もっとも、超音波に900秒つけただけでは完全には綺麗になりません。ですが、ちょっとナイロンブラシで擦るだけで落ちます。こびりついて固着したものが超音波で浮いてくるんですね。

普通に洗っても落ちないので放置していたこびりつき
電源を入れるとすぐに水面が波立ち、超音波を実感
最後にナイロンブラシで軽く擦るときれいにこびりつきが落ちた

お次はケチャップとソース。キャンプでワイワイやってるとやっちゃいがちですよね。結果はまずまず。ケチャップはバッチリ落ちましたが、ソースは残りました。ソースの方がシミが残りやすいんですねえ。

でもね、これ水だけでやっています。洗剤や漂白剤を一緒に使えばもっと落ちたんじゃないかと思います。そう考えるとなかなか優秀です(※この時気づきましたが、超音波発生器が全部水に浸かっていないとエラーになります)。

左にソース、右にケチャップを垂らした布
まずは手で揉み洗い。水のみ。ずいぶん落ちたけれど
この時気づいたが、超音波発生器が全部水に浸かってないとエラーになる
900秒の1回目。だいぶシミは薄くなった
900秒を2回、その後手で揉み洗いするとケチャップのシミは消えた

いよいよ本番。アウトドアでの食材洗いに挑戦

さてさて、いよいよ本番。外で軽い昼食をとってみます。まずはジャガイモを洗おう。水に入れ、超音波ウォッシャーの電源を入れるとすぐに水が濁って、ジャガイモの皮に残った土が落ちていくのが分かります。あとで思ったのですが、ジャガイモ1個洗うなら、もっと小さい容器を使えば使う水の量を減らせましたね。

プラスチック容器は2L。もっと小さい容器を使えば水の量を減らせた

ジャガイモもTシャツ設定の900秒で洗いました(もっと短くて良かったかも)。洗った後はブラシで軽く擦るとツルツルに。普通に水で洗った時のように一生懸命擦らなくて大丈夫です。僕は皮ごと食べる派なので、あとは新芽と皮の傷んだ部分を落とすだけ。生ゴミも少なくて済みます。皮に青い部分があったらそこも落としましょうね。

下に落とした皮と新芽。生ゴミはこれだけで済んだ

水を換えたらレタスとミニトマト。果物設定の300秒。水がしっかり揺れていますね。これは水洗いだけで十分でしょう。この水は取っておいて食器洗いに使います。

生野菜にも土が付いていたり、昆虫が潜んでいたりすることもあるので水洗い。超音波で手間要らず

ポータブル電源との相性も抜群

使用中の消費電力は46〜48W。本来家庭用機器なので、アウトドアで使うには大きめの消費電力かな。でも、ずっと使いっぱなしというわけではないので、ポータブル電源を持っている人には問題のない範囲でしょう。また、多くのポータブル電源は100V〜110VのAC出力のものが多いので、超音波ウォッシャーもエラーになることなく快調に使えます。

超音波発生中は46Wから48Wの消費だった。ポタ電なら問題のない電力量だ

節水&洗剤不要。食器洗いや意外な活用法

出来上がり。軽い昼食はふかしたジャガイモとサラダだけにしました。

電気蒸し器でジャガイモを蒸した。軽い昼食には十分

最後は食器を洗います。そもそもそんなに汚れていませんが、カトラリー設定だと180秒のところ、食器を入れ替えて180秒を2回。あとは軽くティッシュで拭うだけでOKでした。

生野菜を洗った水をとっておいて食器洗いに使えば、水を節約できる。洗剤がいらない点も良い

この容器は2L入るので、使った水は合計4L。ジャガイモのところで書いた通り、ジャガイモ洗いはもっと小さい容器で良かったはずなので、そうしていれば3L程度で済ませることができましたね。

でも何より、洗剤を使わなくて良いのが最大のメリットです(野菜には使いませんしね)。食器洗いも水だけで済みますから、使う水が少なく洗剤も使わないというのはアウトドアでは本当に有り難いです。

それから、色々使っているうちに思ったのですが、水を溜める容器は金属製のものの方が、超音波が反射して良いように思います。それと細かい部分にまで超音波が届くので、バイクのキャブレター清掃にも良いかも。あ、でも食品を洗うのとは一緒にしたくないですからねえ。もう1つ買うか……。

さらに思ったのですが(というか水に手を入れてみたのですが)、ぷちぷちと気持ち良いんですよね。あ、これ間違った使い方ですよ! でも銭湯や温泉にあるじゃないですか、超音波風呂って。あれと同じ感じでした。誰もいない高原に行って超音波足湯でもやってみようかなあ……(※繰り返しになりますが、間違った使い方ですよ!)。

1962年東京生まれ。日本大学芸術学部卒業後、出版社マガジンハウス入社。社員カメラマンを経て2010年にフリーランスとなる。主に風景・星景を撮影し、星空の撮影は中学校で天文部に入部した頃からのライフワーク。ニコンカレッジで、星景写真講座を担当。星空に興味ある方は「こちら」へ