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レキサーのUDMA 7対応「世界最速CF」をニコンD4で試す

Reported by 本誌:鈴木誠

 レキサーが3月上旬に発売した「プロフェッショナル 1000倍速シリーズ コンパクトフラッシュカード」は、レキサー曰く「世界最速の1,000倍速を実現した」とするCFだ。実勢価格は128GBが11万9,800円前後、64GBが6万9,800円前後、32GBが4万9,800円前後、16GBが2万9,800円前後。

プロフェッショナル 1000倍速シリーズ コンパクトフラッシュカード。16GBから128GBまで用意する

 今回は1,000倍速を実現するUDMA 7対応のカメラの中から、3月15日に発売されたニコン「D4」をお借りし、その実力のほどを試してみた。なお、UDMA 7(UDMAモード7)とは従来のUDMA(モード0〜6)の最高転送速度133MB/秒を上回る167MB/秒を可能とする規格だ。

ニコンD4。3月15日に発売

 D4は、35mmフルサイズ相当の「ニコンFXフォーマット」を採用するプロ向けのデジタル一眼レフカメラ。撮像素子の有効画素数は1,620万。記録メディアはCFと新採用のXQDメモリーカードのダブルスロット。連写速度はAF/AE追従で約10コマ/秒、AF/AE非追従で約11コマ/秒。ボディの実勢価格は64万8,000円前後。

CFとXQDのダブルスロットを搭載する

 また、比較対象のCFとしてレキサー従来製品の300倍速モデルも用意した。こちらもモード7でこそないものの、UDMAに対応している。

編集部所有の「プロフェッショナル300倍速シリーズコンパクトフラッシュカード」を比較対象とした

 今回はプロフェッショナル1000倍速シリーズCFの実力を計る方法として、本誌連載の記録メディア転送速度テストにならい、RAW+JPEG連写時における30秒間のレリーズ回数(撮影枚数)を指標とした。

ニコン「D4」による書き込みテスト

  • カメラ内のバッファをすべて開放した状態で、RAWデータ(ファイルサイズ約32MB)とJPEGデータ(ファイルサイズ約600KB、下記条件時)の同時記録で連写し、レリーズ回数を調べた。途中でバッファがフルになってもシャッターボタンを押し続けている。
  • フォーカスはマニュアル。レンズは装着せず、ボディキャップを装着した。
  • 露出はマニュアルモードで、シャッタースピードは1/2,000秒に固定。
  • Exifに記録された撮影時間をもとに、撮影開始から30秒間のレリーズ回数をチェックしている。
  • Exifには0秒以下の記録がないため、1秒間の誤差を考えて5回計測し、その平均枚数を小数点第1位まで掲載している。

 その結果が以下の表の通りだ。

製品名 容量 発売元 スピード表記 レリーズ回数
プロフェッショナル1000倍速シリーズCF 32GB レキサー 1,000倍速 111.0
プロフェッショナル300倍速シリーズCF 8GB レキサー 300倍速 82.0

 高速連写の設定でシャッターボタンを押しっぱなしにすると、バッファ可能な50枚(RAW+JPEG設定時)を撮影するまで、途切れることなく約10コマ/秒の連写が続く。記録メディアの速度差はバッファがフルになってからの撮影間隔に現れるが、1000倍速CFでは、シャッター音の間隔を聞いていても明らかにCFへの書き込みが速かった。

 その様子を動画でもご覧頂きたい。それぞれ約30秒間シャッターを押しっぱなしにした様子を収録している。バッファがフルになってからのレリーズ間隔で、違いを感じていただけるだろう。

1000倍速CFの連写イメージ
300倍速CFの連写イメージ

付属の画像復旧ソフトも試してみた

 レキサーの記録メディアには、同社オリジナルの画像復旧ソフト「Image Rescue4.0」の無料ダウンロードクーポンが付属する。WindowsおよびMacで利用でき、100%の保証はないが「あらゆるメーカーの記録メディアカードの静止画や動画の消失、削除のリカバリーが可能」としている。

Image Rescue4.0の画面

 試しに、記録メディアを誤ってフォーマットしてしまった状態を想定。D4での計測テストに用いたCFをカメラ側でフォーマットし、カメラ・パソコンのどちらでも画像ファイルが表示されないことを確認したうえでスキャンしてみた。

 スキャンにはそれなりに時間がかかるが、画面に並ぶサムネイルから復旧したい画像を選んで保存(復旧)できた。メディア内の上書きされていない領域にはより古いデータも残っていたようで、最後にフォーマットした時点でCF内にあった224枚の画像も含め、トータルで1,583のファイルが発見された。

見つかったが画像ファイルはサムネイル表示される。真っ暗の画像は連写テスト時に記録されたもので、正しい表示。RAWデータのほか、画像以外のファイルにも対応しているという パソコンへの接続はレキサーのCF/SDデュアルスロットUSB3.0カードリーダーを用いた。こちらも1,000倍速CFの転送速度を活かすアイテムだ。発売時期・価格は未定

記録メディアもカメラに見合ったものを

 今回の連写テストは検証のため極端な条件だったが、報道・スポーツ向けとされるD4においては実際の撮影でも差を体感できるシーンが多いだろう。

 記録メディアは買い替え効果実感しづらいアイテムかもしれないが、D4に限らず、せっかくのカメラ性能を活かすための投資として見合ったものを選びたい。カメラ機材にこだわるなら、記録メディアも身嗜みとして一考の価値があるだろう。






本誌:鈴木誠

2012/3/23 13:10