写真で見るOLYMPUS PEN E-P3

Reported by 本誌:鈴木誠

 オリンパスが22日に発売する「OLYMPUS PEN E-P3」(シルバー)をお借りできたので、外観写真を中心に掲載する。実写を交えたレビューなどは後日掲載する予定だ。

 E-P3は新開発の有効1,230万画素ハイスピードLive MOSセンサーを搭載するマイクロフォーサーズカメラ。フォーサーズ機「E-5」で採用した「ファインディテール処理」を採用。パワーを弱めたローパスフィルターと画像処理により、モアレを低減しつつ解像感を高めたという。動画記録はフルHDのAVCHDに対応。タッチパネル式の有機ELモニターも搭載した。店頭予想価格はボディのみ(受注生産)が9万円前後、14-42mm F3.5-5.6 II Rを含むレンズキットが10万円前後の見込み。

 外観のイメージは「E-P1」、「E-P2」をほぼ踏襲しているが、天面のボタン配置やモードダイヤルの位置が変更されている。新しく鏡筒デザインが変わったキットレンズは、バヨネット部を付属のリングで隠すことで、より洗練されたイメージの外観になるのは面白い。

 約3倍に高速化したというAFは、確かに速い。条件にもよるがE-P1との比較において、半押しからフォーカスレンズがピント位置に向かって動き始めるまでのレスポンスが大幅に改善。MSC非対応のパナソニック製レンズや、アダプターを介したオリンパス製フォーサーズレンズのAF動作でも速度向上を実感できた。

 また、背面モニターの高精細化と処理能力の向上により、ライブビュー画面の追従性や連続撮影性も高まっている。これまで「ミラーレス機だから」と我慢していた部分が、少しずつ着実に改善されてきている印象だ。

外観


標準グリップ「MCG-1」を取り外したところ。指掛かりのよい形状をしている背面ダイヤル部に親指がかかるため、グリップを外しても持ちにくいと感じるほどではない
望遠レンズの使用時に向くという交換グリップ「MCG-2」(3,675円)も別売で用意。厚みがあり、滑りにくい素材純正グリップは装着時にボディを傷つけないよう、ネジの先を加工してある
背面右手側の操作部。動画ボタンが増えた天面右手側。モードダイヤルが左肩から移動し、Fn2ボタンが増えた。押しながら背面ダイヤル回転で露出補正を行なうなどの機能割り付けが可能
ストロボをポップアップしたところ。発光部を後ろに倒すことはできない側面端子部
記録メディアとバッテリー室付属のバッテリーとチャージャー

・OLYMPUS PEN E-P1(シルバー・サードパーティ製貼り革付き、右)と比較

・ライカM8.2(右)と比較

・リコーGR DIGITAL III(右)と比較

・レンズ装着例

M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II R(レンズキットに付属)
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4-5.6 R(別売)

・M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2(別売)

焦点距離は35mm判換算24mm相当。価格は9万9,750円
装着している別売フードは「LH-48」(9,975円)
固定はネジ式
別売レンズキャップ「LC-48」(5,250円)装着例。フードとの併用は不可

・クリップオンストロボFL-300R

上60度、下30度にチルト可能。畳むと電源が切れる。価格は1万8,375円

・電子ビューファーインダーVF-2

・デコレーションリングDR-40

14-42mm II R、14-42mm IIなどのバヨネットに装着可能。3色入りで1,575円

画面など

・撮影画面

撮影画面(iAUTO)ライブガイド
タッチ操作でスライダーを動かせるライブビュー拡大表示も位置指定や拡大倍率の調整をタッチ操作で行なえる
マニュアル露出時の撮影画面ライブコントロールも継承
測距点が35に増えた。1点AF時測距点を端まで動かすと、9点のエリアAFにもなる。デフォルトは35点のAF
RCモードをオンにした場合、撮影画面でOKを押すと設定画面を表示

・アートフィルター/シーンモード

アートフィルター。引き続き各アートフィルターのタイプ選択も可能トイフォトにフレームを追加したところ
シーンモードに3D撮影モードを搭載カメラをずらして2回シャッターを切る。1回目のシャッターを押したまま移動させると、画像位置が合ったところで自動的にシャッターが切れる

・設定メニュー

撮影メニュー1撮影メニュー2
再生メニュー
カスタムA(1/2)カスタムA(2/2)
カスタムBカスタムC
カスタムD(1/3)カスタムD(2/3)
カスタムD(3/3)
カスタムE(1/2)カスタムE(2/2)
カスタムF
カスタムG(1/2)カスタムG(2/2)
カスタムHカスタムI
カスタムJ
アクセサリーポートメニューEVF装着時は画質調整が可能
セットアップメニュー
ボタン機能の設定画面。カスタマイズ可能なボタンが増えたダイヤルの機能入れ替えを継承
ピクチャーモードの表示オン/オフを個別設定可能

・再生画面

情報表示画面14倍まで拡大可能

鈴木 誠

2011/7/13/ 00:00