写真で見るキヤノンEOS-1D Mark IV

Reported by 本誌:折本幸治

EOS-1D Mark IV。装着レンズはEF 50mm F1.2 L USM

 キヤノンが12月下旬に発売する予定のデジタル一眼レフカメラ「EOS-1D Mark IV」を借用できたので、外観写真を中心とした記事をお届けする。実写を交えたレビューについては、後日掲載する予定だ。

 EOS-1D Mark IVは、報道・スポーツカメラマンなど速写性能を求められるユーザーに向けた高速モデル。2007年発売の前機種「EOS-1D Mark III」に続いてAPS-Hサイズ相当のCMOSセンサーを搭載、ただし画素数が1,010万画素から約1,610万画素に増加しているのがトピックだ。さらに報道・スポーツ写真用途の製品らしく、常用感度ISO100〜12800、拡張感度は最高でISO102400に達するなど、高感度性能に磨きがかかっている。

 実機の外観は、前モデルのEOS-1D Mark IIIとほぼ変わらない。グリップのフィット感、シャッターフィーリングなども前モデルと共通する印象を受けた。操作ボタン類にも変化はなく、新モデルへの乗り換え時に混乱をきたすことはなさそうだ。

 基本的な操作も共通。ただし、ライブビュー画面を起動させると、液晶モニター上にEOS 50Dからの最新の画面デザインが展開。動画記録もEOS 5D Mark IIやEOS 7Dなどと同等のようだ。

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外観


各部

フォルムは従来モデルのEOS-1D Mark IIIなどを踏襲外観ではっきり違うのは「Mark IV」のエンブレムぐらい
新開発の有効約1,600万画素、APS-Hサイズ相当のCMOSセンサーシャッターボタン周り
ボタン配置は従来からのEOS-1系を引き継ぐイメージ。EOS 7Dと異なり、電源スイッチも今までと同じ位置にある
縦位置用の操作ボタンCFとSDHCのダブルスロットを搭載
バッテリーはLP-E4。撮影可能枚数は約1,500枚(ファインダー撮影時、常温)バッテリーチャージャーLC-E4もEOS-1D Mark IIIと共通
上からシンクロ端子、リモコン端子、マイク、HDMI(左)、AV出力(右)
上面表示パネル(左)と背面表示パネル(右)
拡張システム端子向けに、ケーブル脱着をガードするパーツが付属する
付属のカメラストラップファインダー内表示の例

メニュー

最近のキヤノン機と同じメニュー画面の見た目になった「撮影機能の設定状態」表示も利用可能
拡張感度で最高ISO102400までに対応ライブビュー時の情報表示例
撮影モードを切り替えたところ
ライブビュー時の画面表示例拡大表示
新たにH.264での動画記録に対応した。フルHD記録も可能動画記録中の画面表示例
ライブビュー中のAFも可能になった。位相差AFのライブモードも選択できるライブビュー中のグリッド表示も可能
周辺光量補正AFマイクロアジャストメント

折本 幸治

2009/12/16/ 18:40