写真で見るライカX1(β機)
Reported by 本誌:折本幸治
ライカカメラジャパンより、12月下旬発売予定のAPS-Cコンパクト機「X1」をお借りすることができたので、外観とメニューを中心とした記事をお届けする。
X1は、APS-Cサイズ相当の有効1,220万画素CMOSセンサーを搭載したデジタルカメラで、レンズは焦点距離36mm相当F2.8のエルマリートを搭載。シグマのDP1、DP2などに続く、APS-Cサイズセンサーを搭載したコンパクトデジカメだ。発売は12月下旬を予定。店頭予想価格は20万円前後の見込み。
外観は、M型ライカをそのまま小さくしたようなテイスト。ファインダーやエプロンがないところは、ライカスタンダードなどにも近い雰囲気だ。また、側面に継ぎ目が見当たらないところも、M型ライカやバルナックライカのスタイリングに則っている。これまでもライカ的なスタイリングを意識したコンパクトデジカメはいくつかあったが、本家が作った製品の完成度はさすがに高い。
また、コンパクトデジカメを思わせる大きさながら、予想外に持ち重りする感覚も新鮮だ。トップカバーおよびボトムカバーの表面処理もM型ライカを思わせる。貼り革の感触は固めに感じたが、製品版では風合いが変わるという。
操作系は計4つのダイヤルと4方向ボタンを装備し、特にマニュアル露出での使い勝手が良さそうだ。メニューはM8やM9を踏襲したシンプルなデザイン。コントラストAFは比較的素早く、シャッター音も軽快。M3のシャッター音をサンプリングしたという。実写画像および使用感などのレビューについては、後日に掲載する予定だ。
※記事中のX1はβ機です。実際の製品と異なる可能性があります。
■外観
■各部
シャッター速度と絞り値のダイヤルをそれぞれ用意。両方Aにするとプログラムオートになる。しっかりしたクリック感が心地よい | 背面には2種類のコントロールダイヤルを装備。右の継ぎ目はHDMI・USB端子室のカバー |
記録メディアにはSDHC/SDメモリーカードを使用する | 上からUSB、HDMIの各端子。「ライカにHDMI」が新鮮 |
ストロボをポップアップした状態。軽く押し込むと飛び出る | 円筒形のストロボは珍しい。アイレットの上の部材は、傷付き防止のためのようだ |
バッテリーと充電器。どちらにもLEICAロゴが入っていた | 貸出機の充電器のプラグ部は、交換式だった |
■メニュー
解像度。最大1,220万画素での記録が可能 | M8やM9などと同じく、DNGでの記録にも対応する |
色空間の指定も可能。sRGBとAdobe RGBを選べる | 本体のISOボタンを押したところ |
ISOオートでは最長シャッターと最高ISO感度を指定できる |
本体のホワイトバランスボタンを押した状態 | さらに右を押すとWB微調整に入る |
測光モードは分割、中央重点、スポットの3種類 | 測距点などの選択。顔認識も選べる |
AFマクロにすると、最短撮影距離が30cmに縮まる。通常時は60cm | MF時には中央部を拡大表示できる |
オートブラケット機能も備える | 内蔵ストロボ設定。「スタジオ」はプリ発光を抑えるモード |
セルフタイマーは12秒と2秒の2種類 | フィルム選択。白黒は2種類から選べる |
シャープネス | 彩度 |
コントラスト | 外部ファインダーOffにすると、撮影時に液晶モニターが消灯する |
手ブレ補正の設定。光学式ではなく、1枚露光して直後に3倍の速さで露光、合成する方法 | シャッター音設定。M3をサンプリングしたという |
任意の設定を登録できるカスタム設定。3パターンを保存できる | HDMIの設定。1080iに対応 |
撮影時の表示のひとつ。グリッド表示 | 再生画面 |
言語設定をドイツ語にしてみた。ほかに英語、イタリア語、スペイン語、簡体中文、繁体中文、ハングルなど |
電源オフ時、液晶ディスプレイに赤バッジのライカマークが現れる |
折本 幸治
2009/11/26/ 19:17