気になるデジカメ長期リアルタイムレポート
PENTAX Q10【第8回】
ビスケットレンズでお散歩ネイチャー
(2013/5/16 00:00)
今回は、世界最薄(執筆時現在、レンズ交換式カメラ用レンズ)の「DA 40mm F2.8 XS」とPENTAX Q10のカップリングを楽しんでみたいと思います。
「DA 40mm F2.8 XS」は世界的デザイナーのマーク・ニューソン氏のデザインで、全長9.2mmとものすご~く薄いレンズです。メーカーからは“ビスケットレンズ”と称されていますが、Q10に装着するとマウントアダプターが幅を利かせるので、“カップアイス”くらいの厚みになってしまいました。
その特徴的な外観に目が行きがちですが性能も盛り沢山で、35mm判換算で約61mm相当の画角を得られて、開放F2.8の明るさ、SPコーティングで汚れにも強いので、レンズキャップを外して首からカメラを提げたお散歩フォト用のレンズとしてはかなり優秀です。
- 作例のサムネイルをクリックすると、リサイズなし・補正なしの撮影画像をダウンロード後、800×600ピクセル前後の縮小画像を表示します。その後、クリックした箇所をピクセル等倍で表示します。
- 縦位置で撮影した写真のみ、無劣化での回転処理を施しています。
- 「絞り目盛り」はマウントアダプターの絞り目盛り(0~8)を表します(0は開放)。実際のF値とは対応していません。
Q10だけでなくペンタックスの一眼レフカメラもお持ちの方で単焦点レンズを探しているのでしたら、とってもオススメしたいレンズです。
実際の写りですが、このレンズは寄りよりも、風景的な引きの画の方がシャープな描写になりました。最短撮影距離は0.4mですが、マクロ的な描写を求めて花などの小さな被写体に近付くよりも、近寄れない遠くにある被写体を撮影するのに向いているように感じました。具体的には、高い所を流れる滝や、手前に柵や他の花が咲いていて近寄れない花などを撮る時に、特に威力を発揮しました。
大きな交換レンズを持ち歩くのが面倒な時は、Q10の標準ズームレンズとマウントアダプターを付けたDA 40mm F2.8 XS」をサブに持つ……そんな選択肢もアリだと思いますよ!