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フォトコンテスト「ZOOMS JAPAN 2026」のショートリストが決定

グランプリ・準グランプリはCP+2026で作品展示

一般社団法人カメラ映像機器工業会(CIPA)は、フォトコンテスト「ZOOMS JAPAN 2026」において、最終選考に進むショートリスト5作品を1月15日(木)に発表した。

ZOOMS JAPANは、同団体が主催するカメラと写真映像のワールドプレミアショー「CP+」によるフォトコンテスト。プロの写真家として国際的な活躍を目指す人を対象としており、今回は419作品の応募があった。

選出されたのは、明森弘和氏の「Still life」、奥西優子氏の「Unspoken Coexistence - 島に溶け合う気配」、史晨白氏の「赤い花」、丹野雄二氏の「身土不二」、濱未亜氏の「日常イズワンダー」の5作品。

グランプリおよび準グランプリの受賞作品は、2月20日(金)に発表する予定。ショートリストおよび受賞作品は、2月26日(木)から3月1日(日)まで開催される「CP+2026」の会場内で展示されるという。

また、受賞者は10月にフランス・パリで開催される写真見本市「Salon de la Photo」への招待が予定されている。

CP+は、Salon de la Photoが主催するフランスのフォトコンテスト「LES ZOOMS」に賛同しており、2015年からZOOMS JAPANを開催している。

明森弘和「Still life」

花のライフサイクルに焦点を当て、枯れゆき、消えゆく姿を捉えています。その写真は無常観を喚起し、静物写真という枠を超えて展開する、時間についての詩的な省察を提示しています。

総評より

奥西優子「Unspoken Coexistence - 島に溶け合う気配」

沖縄における日本文化とアメリカ文化の共存を探求しています。日本とアメリカ双方に由来するハイブリッドな対象物を用いた彼女の静謐なスティルライフは、第二次世界大戦後のアメリカの影響によって生まれた深い文化的融合を浮かび上がらせます。スパム缶と折り鶴といったオブジェクトの並置は、沖縄の変化し続ける文化的アイデンティティについて、鑑賞者に思索を促します。

総評より

史晨白「赤い花」

かつて工場を中心に栄えたコミュニティへの郷愁を探求するものです。近代的な都市化のために閉鎖された祖母の住んでいた地区を再訪し、色彩と光に富んだ写真で、かつて活気に満ちていた共同体の名残を捉えています。これらのイメージは静けさを湛えながらも、背後にそびえる現代的な高層ビル群が、時間の不可逆的な流れを示唆しています。

総評

丹野雄二「身土不二」

スピード感あふれる都市生活とは対照的に、自然との調和の瞬間を映し出しています。彼の繊細な作品は、「身土不二」という思想を反映し、環境とのより深いつながりや内省を促します。そのイメージは、富に対する従来の価値観に疑問を投げかけると同時に、私たちが土地にどのような影響を与え、どのように関わっているのかを問い直します。

総評より

濱未亜「日常イズワンダー」

活気あふれる都市空間にユーモアをもたらします。彼女のセルフポートレートでは、都市の風景の中で時に予想外のポジションに身を置く自身の姿が描かれ、そこから彼女の自立心や、個人が周囲の環境に与えうる影響が表現されています。さまざまな役割へと変身することで、濱は都市の中における自身の強い存在感を示しています。

総評より

飯塚直

パソコン誌&カメラ誌を中心に編集者として活動後、2008年からフリーに転向したフリーランスエディター。商業の大判プリンターから家庭用のインクジェット複合機、スキャナー、デジタルカメラなどのイメージング機器が得意。現在、1児の父。子供を撮影する望遠レンズと、高倍率コンパクトデジタルカメラの可能性を探っている。