デジカメアイテム丼

“iPhoneがオマケ”な一眼レフ風ケース

GIZMON「iCA5 SLR」

 「GIZMON iCA」(ギズモン アイカ)を覚えているだろうか。バルナックライカ風のiPhoneケースであり、その絶妙なオマージュが話題を呼んだ。初代はiPhone 4S/4用だったが、現在もiCA5というiPhone 5s/5用が販売されている。

 今回、そのiCAシリーズに一眼レフカメラ風の「GIZMON iCA5 SLR」が加わったとのことで、改めて試用してみた。

GIZMON iCA5 SLR。直販価格は税込5,130円

 iCA5 SLRは、ライカと並び称される国産一眼レフカメラの名機を思い起こすルックスだ。

象徴的なペンタ部のシャープなライン。前面に「F」の文字こそないが、側面の“擬革”がニコンF風を確信させる
レンズはオートニッコールの雰囲気を醸す。レンズ前面は“自撮りミラー”
iPhoneのカメラレンズ部分。ハードウェアボタンの操作性を犠牲にしていない点を評価したい
ストラップ取り付け部の角度は芸が細かい。巻き上げレバーはよく見ると指当て付きだ。シャッターボタン&ダイヤル部分は、iPhoneの音量上下ボタンに連動

 iCA5 SLRは、いわば「使い手を選ぶスマホケース」である。なぜなら、ボディ(iPhone)に対してバランスよく再現されたレンズ部分はあまりに厚みが大きく、ケースだけで写真が撮れそうな佇まいをしている(つまり、とても嵩張る)。こうなるとiPhoneがオマケのような存在感だ。

セット内容。コンバージョンレンズ装着の有無で選べるケース、三脚アダプター兼スタンド、ディスプレイ保護フィルムと貼り付け用アイテム、ホームボタンシールなどが付属

 バルナックライカ風のiCAは、レンズ部分もレンジファインダーカメラ用を模しているためコンパクトで収まりがよかった。しかし、iCA5 SLRにはそうした慈悲が一切ない。レンズは50mm F1.4がモチーフの1つだけ。50mm一本勝負と口にすれば潔いが、せっかくの“スマートフォン”をポケットにすら入らないような出で立ちにしてしまうのだ。使い手を選ぶスマホケース、と述べた理由である。これぞiCA5 SLR最大の弱点であり、最も愛すべきポイントだろう。

レンズの厚みがあるおかげで自立する。付属のリングでネックストラップを付ければ携行しやすいだろう
背面。ファインダーは覗けない。iCAアクセサリー用のシューが上部にある

 これをスマホケースとして常用することは、デジカメ全盛の今にあって、クラシックカメラのぶっきらぼうな使い勝手を楽しむことに近いかもしれない。それでもiCA5 SLRに注目してしまうのは、この出自が単なる“ネタ”ではなく、明らかに作り手のカメラ愛が形になったアイテムだとわかるからにほかならない。

(本誌:鈴木誠)