デジカメドレスアップ主義
コーワグリーンの着こなし術
OM-D E-M10 + Prominar 8.5mm F2.8
Reported by澤村徹(2014/11/13 10:00)
- ボディ:オリンパス OM-D E-M10リミテッドエディション(グリーン)
- レンズ:コーワ プロミナー 8.5mm F2.8
- ケース&ストラップ:ロベル OM-D E-M10 ホルダー&ストラップ(ボルドー)
コーワからマイクロフォーサーズ向けのプロミナーシリーズが登場した。コーワと言えば近年はフィールドスコープやデジスコが有名だが、その昔はカメラやレンズも製造していた。交換レンズブランドとしてのプロミナーの復活を、懐かしく感じる人もいるだろう。今回は2014年9月に発売になったプロミナー8.5mm F2.8を軸にドレスアップを考えてみた。
プロミナーシリーズはサードパーティー製交換レンズとしてはめずらしく、ブラック、シルバー、グリーンのカラーバリエーションが用意されている。このうちグリーンはコーワグリーンと呼ばれ、同社の望遠鏡などにも採用されているフラッグシップカラーだ。クラカメ好きの人なら、サファリモデルやミリタリーモデルを想起するだろう。グリーンの鏡胴はボディとのカラーバランスが難しいが、幸いOLYMPUS OM-D E-M10のリミテッドエディションにグリーンモデルがある。今回はこれとグリーンのプロミナーを組み合わせてみた。
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このままでも見栄えの良い外観だが、ここではもうひとひねりして、ロベルのE-M10ホルダー&ストラップを装着した。本製品はブラウン、ボルドー、ネイビー、ブラック、キャメルの5色展開で、今回はボルドーを選択した。
ミリタリー調にボルドーが加わることで、垢抜けた雰囲気になる。こうした一色加えるテクニックは、ファッション誌が良いお手本になるだろう。
さて、プロミナー8.5mm F2.8の描写について見ていこう。本レンズはマイクロフォーサーズ用の超広角レンズで、35mm判換算17mm相当となる。プロミナーがユニークなのは、高性能工業用レンズXC2シリーズをベースにしている点だ。イメージサークル全域にわたって解像感にすぐれ、さらに絞りによる描写変化が少ない。要は開放から隅々までシャープに撮れる。しかもハイライトからシャドウまで破綻なく取り込んでくれるため、画像データとして理想的な状態でキャプチャーできるのだ。
また、民生用の交換レンズとして製品化するにあたり、レンズの品質基準をさらに高めている。9枚羽根の円形絞りを採用し、ボケ味に留意している点も注目に値するだろう。絞りリングはアイリス切替機構を備え、無音(無段階調整)とクリックのスイッチングが可能だ。無音設定では絞り値がT値表示になり、ムービー用途のニーズに応える。工業用レンズという個性的な出生だが、実用性重視の使い勝手のよいMFレンズだ。