デジカメドレスアップ主義
OM-D、男の硬派スタイル
OM-D E-M5 Mark II + Freewalker 42.5mm F1.2
Reported by澤村徹(2015/6/5 08:00)
- ボディ:OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II
- レンズ:中一光学 フリーウォーカー 42.5mm F1.2
- カメラケース:ゲリズ OM-D(E-M5 MarkII)Genuine Leather Camera Halfcase(ブラウン)
- ストラップ:アルティザン&アーティスト ACAM-111(ブラック)
昨今、硬派なデザインのミラーレス機が増えている。そもそもミラーレス機は手軽なレンズ交換式カメラとしてスタートしたが、機能性の向上とともに、本格モデルへと着々と歩みを進めている。その本格モデルをデザインで表わしたとき、硬派で無骨なスタイルの採用がわかりやすいのだろう。
その先駆けのひとつと言えるのが、オリンパスOM-Dシリーズだ。堂々としたペンタ部、直線を多用した凜々しいデザイン、サイズの大小を問わず硬派なカメラだ。今回はOM-Dシリーズ最新機のE-M5 Mark IIをドレスアップしてみよう。
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今回のドレスアップは、E-M5 Mark IIの硬派な印象をよりパワーアップするアイテムを集めてみた。ケースはゲリズのレザーハーフケースだ。E-M5 Mark II用のブラウンケースは2種類あり、ここではシボ付きのブラウンを選んでみた。昭和一眼レフテイストの本機とよく似合うケースだ。底面が金属プレートになっており、バッテリーにクイックアクセスできる仕様が特徴だ。
ストラップはアルティザン&アーティストのACAM-111を選んだ。リングガードレスタイプと名付けられた本製品は、二重リングでおなじみの当て革を廃し、代わりに根革を深めにして二重リングを覆っている。
昨今、カメラのストラップ穴が小さくなる傾向にあり、そのため当て革があると二重リングがうまく通らない。そうしたマイナートラブルへの対処だろう。根革でリングを半分ほど覆っているため、ボディへの接触も最小限で済みそうだ。ただし、革でリングを覆っている面積が広い分、リングの動きが渋い。ストラップをひんぱんに着脱する場合は多少の不便を感じるだろう。使用スタイルと相談して購入を検討しよう。
レンズは中一光学のフリーウォーカー42.5mm F1.2を合わせている。マイクロフォーサーズマウントの大口径中望遠レンズだ。先細りのズミクロンを彷彿とさせ、なかなか面構えが良い。ブラックの質感やサイズも含め、E-M5 Mark IIとバランスの良い中望遠レンズだ。
近年、中一光学はフルサイズ対応の大口径レンズ、スピードマスターシリーズが好調だ。手堅い性能のMFレンズを、手頃な価格で提供するメーカーとして定着しつつある。本レンズもそうした流れの一本と思いきや、実はけっこうなクセ玉だ。開放ではソフトフォーカスレンズのように滲み、F2.8あたりまでその滲みが残る。以降、絞り込むほどにシャープさとコントラストを増していくが、開放とのギャップの大きなレンズだ。
これだけギャップがあると、開放で女性ポートレート、絞って男性ポートレートといった使い分けも可能だろう。オールドレンズではこうしたレンズもめずらしくないが、新品購入できるクセ玉は貴重な存在である。