デジカメドレスアップ主義

フルレザーのハンドグリップ登場

α7 + 50mm F1.4 DG HSM | Art

  • ボディ:ソニーα7
  • レンズ:シグマ50mm F1.4 DG HSM | Art
  • マウントアダプター:KIPON EF-S/E AF
  • ストラップ:ROBERUグリップハンドストラップ(ミラーレス用)
  • ストラップ:ROBERUレギュラーカメラストラップ(ブラウン)

ストラップのカテゴリーに、ハンドグリップストラップなるものがある。グリップベルト、リストストラップなど、名称は各社様々だが、右手をカメラのグリップにしっかりと固定するためのストラップだ。昨今サードパーティーメーカーから、このハンドグリップストラップが色々と登場している。

デザインにこだわったものが多いのだが、底部への固定に樹脂製パーツを使っている点が気になる。手の甲にあたるパッドはデザインリッチなのに、実用性重視の樹脂製パーツを見ると、どうにも興醒めしてしまうのだ。そうした中、ロベルから新発想のハンドグリップストラップが登場した。今回はこの新製品の魅力を紹介したい。

※この記事を読んで行なった行為によって生じた損害はデジカメWatch編集部、澤村徹および、メーカー、購入店もその責を負いません。また、デジカメWatch編集部および澤村徹は、この記事についての個別のご質問・お問い合わせにお答えすることはできません。

ロベルのハンドグリップストラップはフルレザー製だ。例の樹脂製パーツはなく、すべてレザーで作られている。底部にあたるレザーは2枚重ねで厚みを持たせ、付属のネジで三脚穴に固定する仕組みだ。パッドから底部にかけて統一感のあるデザインでまとめられ、この手の製品としては突出したデザイン性を誇る。耐重性では樹脂パーツに軍配が上がるが、デザイン性ではこの仕様の圧勝である。もはや発明と言っても過言ではないだろう。

ミラーレス機用のROBERUグリップハンドストラップは税込6,480円だ
付属ネジでレザープレートを底面に固定する。穴は2カ所あり、カメラのサイズに合わせて調整できる
パッドの内側にはクッションが封入してあり、手の甲へのあたりはやわらかい

なお、オプションのカスタムパーツを使うと、ネックストラップの併用が可能だ。実用性にもしっかりと配慮した仕様である。

カスタムパーツ(税込50円)を併用すると、ネックストラップが装着できる
ライカM(Typ240)に取り付けてみた。固定ネジの位置さえ合えば、ミラーレス機以外にも装着できる
一眼レフ向けのROBERUグリップハンドストラップは税込6,480円。デザインはやや大型化している
一眼レフ用のレザープレートを付属ネジで固定する。EOS 5D Mark IIに支障なく装着できた

本コーナーとしてはめずらしく、今回は現行レンズを装着してみた。狙いは「α7シリーズにシグマArtレンズを付けたらかっこよさそう」というものだ。キポンのAFマウントアダプター、EF-S/E AFを使い、α7にシグマ50mm F1.4 DG HSMを装着した。キポンのEF-S/E AFは、キヤノンEFマウントレンズをEマウントボディに付け、AF動作させる製品だ。サードパーティのEFマウントレンズは正式サポートされていないため、いわゆる人柱チャレンジである。

キポンのEF-S/E AFは税込3万4,800円。レデューサー入りは税込4万7,800円だ
α7シリーズにArtレンズを装着。ある種のドリームセットアップだが、AF動作はやや不安定だった

結論から言うと、動くが使いこなしを要する、という挙動だった。AFは高速動作とはいかないものの、申し分ない合焦精度で稼働した。ただし、時折露出オーバーになることがあり、絞りの絞り込みが不十分なことがあるようだ。カメラの電源再投入で正常復帰するが、本来あるべき状態とは言いがたい。そもそもカメラ、レンズ、マウントアダプター、すべてのメーカーが非推奨の組み合わせなので、運用でカバーする上級者向けのセットアップと言えそうだ。

EF-S/E AFはキポン初のAFマウントアダプターとなり、STMレンズに最適設計されている。EF40mm F2.8 STMを試したところ、実用的なパフォーマンスでAF撮影可能だった。キポンはレデューサーレンズ入りのBAVEYES EF-S/E AFも同時発売しており、所有するベースボディに合わせて選択するとよいだろう。

キヤノンSTMレンズのEF40mm F2.8 STMを試したところ、堅実で安定感あるAF動作だった
裏表に電子端子を搭載し、EFマウントレンズのAF動作に対応する

なお、本稿の作例は画像サイズがAPS-C相当になっている。これはEF-S/E AFを装着した際、α7側の液晶メニュー「APS-Cサイズ撮影」が「オート」になっていたためだ。販売店に確認したところ、EF-S/E AFはBAVEYES EF-S/E AF ×0.7(レデューサーレンズ入りのAFマウントアダプター)と同じファームウェアを使っており、そのため初期状態で「APS-Cサイズ撮影」が「オート」になっているという。今後の製品は修正され、「APS-Cサイズ撮影」が「切」になった状態で出荷されるだろうとの話だった。マウントアダプター装着で「APS-Cサイズ撮影」をセットすることはマレだが、電子端子付きマウントアダプターを使う際は、ひとつのチェックポイントとして覚えておくとよさそうだ。

α7 / 50mm F1.4 DG HSM / 3,936×2,624 / 1/200秒 / F8 / ±0EV / ISO100 / WB:オート
α7 / 50mm F1.4 DG HSM / 3,936×2,624 / 1/500秒 / F5.6 / -0.7EV / ISO100 / WB:オート
α7 / 50mm F1.4 DG HSM / 3,936×2,624 / 1/1,600秒 / F2 / -0.7EV / ISO100 / WB:オート
α7 / 50mm F1.4 DG HSM / 3,936×2,624 / 1/640秒 / F5.6 / ±0EV / ISO100 / WB:オート
α7 / 50mm F1.4 DG HSM / 3,936×2,624 / 1/8,000秒 / F2.8 / -1.3EV / ISO100 / WB:オート
α7 / 50mm F1.4 DG HSM / 3,936×2,624 / 1/1,000秒 / F5.6 / ±0EV / ISO100 / WB:オート

澤村徹

(さわむらてつ)1968年生まれ。法政大学経済学部卒業。ライター、写真家。デジカメドレスアップ、オールドレンズ撮影など、こだわり派向けのカメラホビーを提唱する。2008年より写真家活動を開始し、デジタル赤外線撮影による作品を発表。玄光社「オールドレンズ・ライフ」シリーズをはじめ、オールドレンズ関連書籍を多数執筆。http://metalmickey.jp