デジカメドレスアップ主義

お手頃価格の味出しレザードレスアップ

α7 II + Biotar 5.8cm F2 T

  • ボディ:ソニー α7 II
  • レンズ:カールツァイスイエナ ビオター 5.8cm F2 T
  • マウントアダプター:SHOTEN ライカMマウントレンズ - ソニーNEX/α.Eマウントアダプター マクロ/ヘリコイド付き
  • マウントアダプター:Rayqual EXA/TOP-LM
  • カメラケース:LIM'S DESIGN イタリアンミネルヴァ 本革レザー カメラハーフケース for SONY α7 II(ネイビー)
  • ストラップ:St-Art カメラネックストラップ クロムエクセルレザー製(モスグリーン)

その昔、カメラ用レザーアクセサリーはレザーというだけでアドバンテージがあった。元々はレザー製だったカメラアクセサリーが、耐久性とコストのため、樹脂製品に置き換わる。それは効率を求める大量生産品にとって当然のことだ。それゆえに、サードパーティーのレザー製カメラアクセサリーに価値があったわけだ。

しかしながら、最近はカメラメーカーから純正レザーアイテムが発売されるようになり、レザー製というだけでは特にアドバンテージがなくなってしまった。

そこで昨今、レザーの質にこだわったカメラアクセサリーが増えている。ドレスアップ好きの人であれば、このあたりは周知のことだろう。ただ、良いレザーは高い。高いレザーを使えば製品自体が高価になる。そこで今回は、良質レザーを使いつつ、手頃な価格を実現した製品を集めてみた。

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まず、カメラケースはリムズデザインのものを選んだ。ゲリズと同じく韓国のブランドで、底面に金属プレートを用いている。ゲリズよりもいくぶん安い価格設定になっており、手を出しやすいレザーケースだ。

リムズデザインのケースは税込1万6,000円。グリップの半分を覆うスタイルだ
イタリアンレザーのミネルヴァは、くっきりとしたシボとムラのある染めが印象的だ
背面はオープンタイプになっており、ボタン操作を妨げないデザインだ
底面は金属プレートを採用する。バッテリー部はイージーアクセスが可能だ

しかしながら、単に廉価なケースというわけではない。イタリアンレザーのミネルヴァを使用し、シボ付きで染めムラのある表情が味わい深い。全6色とカラーバリエーションが豊富で、お薦めはここで取り上げたネイビー、そしてカーキも雰囲気がよい。濃淡のある染めでエイジングにも期待したいレザーである。

カラーバリエーションは全6種類。すべてイタリアンレザーのミネルヴァを使用する
レッドとイエローもムラ感があり、鮮やかなにわりに渋さも備えている

ストラップはSt-Art製をピックアップした。本製品は米国ホーウィン社のクロムエクセルを用いたストラップだ。クロムエクセルはワークブーツ用のレザーで、たっぷりとオイルが染み込み、プルアップによる色変化が特徴である。油分を多く含んでいるため、水に強いのも利点だ。また、エイジングが早く、短期間の使用で使い込んだ表情になる。ワークブーツで使うレザーだけあって、耐久性も申し分ない。ノンステッチで革の風合いを強烈に自己主張しており、レザー好きの人なら琴線に触れるストラップだ。

St-Artのカメラネックストラップは税込9,900円。サイドはノンステッチのデザインだ
クロムエクセルを使用しており、使い始めからやわらかくよくしなる
取り付け部は編み込み式を採用。シンプルかつ実用的なスタイルだ
カラーバリエーションは全4色。どのカラーも染めに透明感があり、質感の高さが伝わってくる

さて、レンズはビオター5.8cm F2 Tを装着した。このレンズは最短撮影距離が0.9mと長く、寄り切れないもどかしさがある。そこでここでは、SHOTENのヘリコイドアダプターL.M-S.E MACROを組み合わせ、近接撮影可能なセットアップにしてみた。SHOTENは焦点工房のオリジナルブランドで、本製品は同ブランドの製品第2弾となる。

SHOTENのヘリコイドアダプターは繰り出し量6mmだ。同種の製品の中では繰り出し量が多い
エキザクタマウントのレンズだったので、EXA/TOP-LMを経由してヘリコイドアダプターに付けた
SHOTENのL.M-S.E MACROは税込2万4,800円。焦点工房の通販サイトから購入できる
レイクォールのEXA/TOP-LMは税込2万3,760円。トプコン用レンズにも正式対応する。

ヘリコイドアダプターは各社から発売されているが、本製品は繰り出し量を6mmと多めに確保しているのが特徴だ。ヘリコイドの動きは滑らかで、適度なトルク感もある。外観の仕上げも高級感があり、ライカレンズとも好相性と言えるだろう。

なお、作例はすべてレンズ側を最短撮影距離にセットし、ヘリコイドアダプターのピントリングのみでピント調整した。最短0.9mから相当寄っていることがわかるだろう。

α7 II / Biotar 5.8cm F2 T / 1/320秒 / F5.6 / -0.7EV / ISO100 / WB:オート
α7 II / Biotar 5.8cm F2 T / 1/160秒 / F5.6 / -0.7EV / ISO100 / WB:オート
α7 II / Biotar 5.8cm F2 T / 1/60秒 / F4 / -0.7EV / ISO320 / WB:オート
α7 II / Biotar 5.8cm F2 T / 1/160秒 / F5.6 / ±0EV / ISO100 / WB:オート
α7 II / Biotar 5.8cm F2 T / 1/25秒 / F5.6 / -0.7EV / ISO100 / WB:オート
α7 II / Biotar 5.8cm F2 T / 1/160秒 / F4 / +0.7EV / ISO100 / WB:オート

澤村徹

(さわむらてつ)1968年生まれ。法政大学経済学部卒業。ライター、写真家。デジカメドレスアップ、オールドレンズ撮影など、こだわり派向けのカメラホビーを提唱する。2008年より写真家活動を開始し、デジタル赤外線撮影による作品を発表。玄光社「オールドレンズ・ライフ」シリーズをはじめ、オールドレンズ関連書籍を多数執筆。http://metalmickey.jp