デジカメドレスアップ主義

液晶ファインダーケースという新発想

dp1 Quattro + LVF-01

本連載では様々なレザーケースを紹介してきたが、その9割以上がカメラ用ケースだった。ほぼ唯一の例外が、「レンズのための専用レザーケース」で紹介した鳥井工房のペッツバールレンズ用ケースだ。レンズにケースを着せるという発想は、筆者の知るかぎりはじめて見たスタイルである。

そんな鳥井工房が、またしても未曾有のケースをリリースした。それがdp QuattroのLCDファインダー専用ケースである。同時期にリコイルからも同様の製品が登場しており、今回はこれらの魅力をレポートしていこう。

スタイル1

  • ボディ:シグマ dp1 Quattro
  • 液晶ファインダー:シグマ LVF-01
  • レンズフード:シグマ LH4-01
  • 液晶ファインダーケース:鳥井工房 dpクアトロビューファインダーケース(アキャブ コニャック/サドルプルアップチョコ)
  • ストラップ:ユリシーズ クラシコ・グランデ シロッコ(チョコレート)

鳥井工房のdpクアトロビューファインダーケースは、液晶ファインダーLVF-01のみを覆うレザーケースだ。カメラケースではなく、ファインダー用ケースという点が特徴である。dpクアトロシリーズのドレスアップアイテムとしてはもちろん、デジタルカメラ分野での新機軸と言って差し支えない斬新な製品だ。

2種類のレザーで液晶ビューファインダーを覆う。かつてないスタイルのレザーケースだ
側面にファインダーキャップを格納できる。Dリング付きでストラップ装着も可能だ

後端にDリングがあり、ここにストラップを付けると、ハッセルブラッドを提げているようなスタイルになっておもしろい。側面にファインダーキャップが固定でき、ベルトを外して横にスライドするとケースを付けたままでファインダーを取り外せる。外観のユニークさに加え、実用面でも工夫の見られるケースだ。レザーの種類とカラーで複数のバリエーションを用意しており、手持ちのストラップのカラーと相談してセレクトしたい。

底面から見たところ。ケースを装着した状態で、三脚に固定できる
ベルトを外してスライドすると、ケースを付けたままファインダーをスライドできる
アキャブとサイドプルアップのコンビネーション。価格は税込2万1,800円で、2月下旬発売予定だ
発売済みのリスシオとプエブロを用いたラインアップ。ともに税込1万8,800円だ

ストラップはユリシーズのクラシコ・グランデ・シロッコを組み合わせてみた。イタリアンレザーのシロッコは、絞り加工による大きなテクスチャが特徴だ。同社の製品でははじめてのレザーで、ウェブショップのみの限定発売品となる。見た目は厳ついが、レザー自体はやわらかく、使いはじめから体のラインに沿ってよくなじむ。同社の定番素材、プエブロよりも柔らかいという。

ユリシーズのクラシコ・グランデ シロッコは税込9,720円。やわらかいレザーを用いている
既存のクラシコ・グランデのデザインを踏襲し、レザーをシロッコに変更した限定製品だ
シロッコや絞り加工による大きなシボが特徴だ。3色のカラーバリエーションを用意する

スタイル2

  • ボディ:シグマ dp1 Quattro
  • 液晶ファインダー:シグマ LVF-01
  • 光学ファインダー:シグマ VF-31
  • レンズフード:シグマ LH4-01
  • カメラケース:リコイル LCDファインダーブラケット装着用/ハイグリップボディーケース
  • 液晶ファインダーケース:リコイル LCDビューファインダーLVF-01専用プロテクトカバーケース

リコイルからも液晶ファインダーケースが登場した。同社は本製品と組み合わせて使うカメラケースも同時リリースしている。セットアップで装着すると、リコイルが目指す世界観を体感しやすいだろう。

まず液晶ファインダーケースから見ていこう。上部のレースアップ、側面のステッチが印象的で、ミリタリーとビンテージをうまく融合させたデザインだ。レザーはリコイルが得意とするウィスキーカラーで染色してある。側面に着脱式のポーチがあり、ここにファインダーキャップを収納できる。

ハイグリップボディーケースは税込3万9,960円。大きな穴を並べたデザインが新鮮だ
側面にドッグタグが装着可能。ミリタリーテイストを盛り立てる演出だ

反対側の側面にはドッグタグポケットを装備。ドッグタグ刻印サービスで任意の文字を刻印したドッグタグが付属する。ドッグタグは撮影と無関係のアイテムだが、同社製品の世界観を表現する上でキーポイントになっている。

カメラケースは液晶ビューファインダー専用形状になっている。dp QuattroにLVF-01を取り付け、その上からこのカメラケースを装着する。カメラ単体には装着できないので注意しよう。カラーはファインダーケースと同じウィスキーカラーで仕上げてあり、セットアップで装着すると統一感のあるスタイルになる。

大きな穴を並べた独自デザインは、既存のカメラケースと一線を画し、唯一無二の存在感を放つ。ケースとしては高額だが、それに見合う質感と意匠を備えた製品である。

レースアップ、ステッチ、そして照準機を模した模様。ディテールへのこだわりが秀逸だ
ファインダーキャップを収納するポーチが付属する。ホックボタンで着脱可能だ
ファインダーケースを数mm下げると、ファインダー部分をスライドして取り外せる
ボディケースは液晶ファインダー上から装着する。LVF-01ありきの専用カメラケースだ

澤村徹

(さわむらてつ)1968年生まれ。法政大学経済学部卒業。ライター、写真家。デジカメドレスアップ、オールドレンズ撮影など、こだわり派向けのカメラホビーを提唱する。2008年より写真家活動を開始し、デジタル赤外線撮影による作品を発表。玄光社「オールドレンズ・ライフ」シリーズをはじめ、オールドレンズ関連書籍を多数執筆。http://metalmickey.jp