クルマとカメラ、車中泊
撮影地への悪路でバンパーが割れた。プラスチック溶接機を使って補修してみた
2026年1月31日 12:00
小雪のちらつく日の日暮前、どんよりと重い雲がほんのり赤く染まったんですよね。牧場だと思うんだけど、目の前のすすき、丘の上の木立、空の色合いも相まってなんとも切ない風景だなあと思わず、車を停めてしまいました。
ああ、でもね、車を降りて思ったのはこの場所で星空を撮ったら、いいんじゃないかなあって。出かけるといつもそうなんだけど、出会った風景のその場所で星空がどう見えるんだろう、それを写真にしたら、どうなるんだろうって考えてるんです。
ピンときたら車を止めて、しばし目を向けるんですよね。思ったところで停まれる。だから車の旅が好きなんです。
撮影地への道中、雪に隠れた穴でバンパーが割れた
星景撮影、野鳥撮影など、カメラを持って出かける先は必ずしも舗装された道ばかりとは限りません。未舗装の林道や雪道、ぬかるんだ駐車スペースなど、思わぬところでバンパーを傷つけてしまうことも。今回はそんな撮影遠征でのトラブルと、自分でできるバンパー補修について紹介します。
雪の日のこと、未舗装の駐車スペースに入ったところ、ああ、水溜まりが隠れているなあと思える積雪の凹みがあったんです。でもそこを通らざるを得ず通ってみると、思いの外深かったんです、その穴が! 水溜まりが凍ってその上に雪が被っていたので、浅い水溜まりに見えていたんですよ。
落とし穴だよな、これ。結果これですわ〜。バンパー下を打ち付けたらしく、バンパーが割れてしまいましたぁ。
不幸中の幸はラジエーターを打ってはいなかったこと。ラジエーターを打ちつけて漏れでもしたら、自走不能になっちゃいますからねえ。
約2,000円のプラスチック溶接機で補修に挑戦
てなわけで、DIYバンパー補修に挑戦です。ワタクシ塗装は下手なんですよねえ。数十年ぶりにDIY塗装やります。割れたところについてはこれ、プラスチック溶接機。
これ前から気になってたんですよね。溶接釘って名称になってますがホチキスの玉見たいなヤツ、ステープルというようです。これを電極に差して直接発熱させるんですね。ニクロム線のヒーターみたいです。これをプラスチックに押しつけて溶かし込み補修するって具合です。
サーモグラフィで見るとスイッチを押したらすぐに発熱してることがわかります。
バンパーを外して、裏側から割れた部分を繋いでゆきます。発熱したステープルはぬるぬるとバンパーの中にめり込んでいって、妙に楽しい作業でしたよ。つい、沢山打ち込んでしまいたくなっちゃったんですけど、適当なところで我慢しました笑 あとはステープルの足をニッパーでカットして、グラインダーでならします。
接着剤での補修と違って、固まるまでの間にズレることもなく、作業時間、仕上がりとも良好でしたよ、これ。使えます!
グラスファイバーテープでさらに補強
プラスチック溶接機だけで、十分かなあと思いつつ、さらにグラスファイバーで補強しておきました。グラスファイバーにもテープがあるんですね。糊付きなので扱いが楽でした。糊の粘着力は弱めで貼り直しが楽にできるところがグッド。さらにその上から混合式のエポキシ接着剤で固めておきました。ここまでやっておけば、自然に割れることはないでしょう、たぶん。
99工房の缶スプレーが進化していて驚いた
プラスチック溶接機のおかげで簡単に終わったのであとは塗装ですね。プラスチック部品の塗装乗りをよくするバンパープライマー、塗装の境目を目立たなくするボカシ剤、純正色ペイント、光沢をつくるクリアの4本を購入しました。安心の99工房製品で揃えましたよ。今の純正色ペイントは本当によく車のカラーと合っていますね。驚きました。
ただ、自分の反省点として、今回はプラサフのグレーを省略しちゃったんですが、プライマーの上にプラサフを塗るべきだったかなあ。
今回99工房の缶スプレーを買ってみて、おっ!と思ったのはノズルにストッパーが付いていて噴射範囲を大小切り替えできるんですね。カラー缶に至っては噴射パターンを円形と楕円形に切り替えもできるので、パターンとしては4種類。粒子も均一でタレも少なくて塗りやすい。缶スプレーも進化してるんだなあ。前述した、色の合致具合とともに感心しきりになってしまいました。
素人塗装でも目立たなくなれば十分。次の撮影へ
塗装工程は割愛します。結果は写真のとおり。割れを埋めたパテが引けてしまったので、ま、傷は残っているけど目立たなくなりました。色も他の部分と違和感なく素人塗装としては十分かな。もちろんもっと上手い人いっぱいいるけどね。でもなんて言ったってエブリイくんは商用車。しげしげとエブリイくんを愛でる他人はごく少数でしょう(笑)。
撮影地への道中でのトラブルは避けられないもの。でも、こうして自分で補修できれば修理工賃を節約でき、その分を次の機材購入に回せます。エブリイのような商用車なら、多少の傷は味と割り切れるのもメリットですね。これで次の撮影遠征も安心して出かけられます。





















