デジカメドレスアップ主義

さりげなく“チョイ重”に備える

α7 + UW-Nikkor 20mm F2.8

  • ボディ:ソニーα7
  • レンズ:ニコン UW-ニッコール20mm F2.8
  • レンズマウント改造:ブリコラージュ工房ノクト ニコノス用レンズEマウント改造
  • マウントパーツ:SHOTEN METAL E-MOUNT ソニーα Eマウント強化パーツ
  • ストラップ:アルティザン・アンド・アーティスト ACAM-120(カーキ×ブラック)

ミラーレス機は小型軽量が強みだ。しかしながら、マウントアダプター経由で様々なレンズが装着できるため、時として重いセットアップになることもある。後付けグリップやワイドストラップでヘビーウエイト仕様にすればいいのだが、そこまで大げさにしたくないこともあるだろう。そこで今回は、さりげなく重量級レンズに備えるドレスアップを考えてみた。

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まず、SHOTENのEマウント強化パーツを試してみた。SHOTENは焦点工房のオリジナルブランドで、ファーストプロダクトとしてリリースされたのがこのメタルEマウントだ。本製品を既存のマウントパーツと交換することで、マウントの剛性を高められるという。重量のあるレンズを多用するなら、こうした製品でマウント強化するのも一案だろう。ただし、いわゆる改造に相当するので、自己責任でチャレンジしたい製品である。

SHOTENのEマウント強化パーツは、焦点工房にて税込6,000円。工具も付属する
マウントのネジを緩め、金属プレートを取り外す。さらに樹脂プレートも取り外しておく
樹脂プレートを取り外したところ。センサー面を傷つけないように慎重に作業したい
マウント強化パーツをネジ止めして完成だ。焦点工房で交換サービスを行っている

取り付け方法は、まずネジを緩めて既存の金属プレートを取り外す。その下にバヨネットに相当する樹脂プレートが現れるので、これも取り外しておこう。マイナスドライバーの先を樹脂プレートの隙間に差し、少しずつ外していく。この樹脂プレートの取り外しは少々手間がかかった。あとはマウント強化パーツを取り付け、ネジ止めすれば作業完了だ。なお、交換作業を3,000円で焦点工房が請け負っているので、作業に自信がない人は依頼するとよいだろう。

交換後の使用感だが、レンズの着脱は滑らかで、かつ取り付けたレンズやマウントアダプターのガタツキはない。もちろん光線漏れなどもなく、無限遠撮影もジャストでピントが合う。高精度な加工製品であることをうかがい知ることができるクオリティだ。

ストラップはアルティザン・アンド・アーティストのACAM-120を選んだ。一見するとよくある細身のストラップだが、ショルダーパッドの内側にクッション材が封入してある。ショルダーパッド30mm、テープ部分15mmというスリムタイプのストラップでありながら、機材の重量を軽減してくれるわけだ。また、綿テープとレザーのコンビネーションで、さらに綿テープを半分に折り込んだ凝ったデザインになっている。

アルティザン・アンド・アーティストのACAM-120は税込8,424円。全長は910mmだ
綿テープを半分に折り、カーブを描いた独自デザインが新鮮だ

レザーはイタリア製のミネルバボックスを使い、質感も申し分ない。ミラーレス機に付けても大げさにならず、なおかつ重量対策に貢献してくれるストラップだ。

ショルダーパッドにはクッションを封入している。重い機材でも軽快に持ち歩ける
カメラへの取り付けは二重リング式だ。レザータブが付き、ボディを傷つけない設計になっている
ショルダー部のレザーは、ブラック、ブラウン、カーキを3色展開だ
綿テープはカーキとベージュの2色展開。レザーと綿テープの組み合わせは全6通りとなる

レンズはニコノスマウントのUW-ニッコール20mm F2.8を装着した。ニコノス用レンズは水中専用レンズと水陸両用レンズがあり、本レンズは元々水中専用レンズだ。そのまま陸上で使うと無限遠が出ない。そこで今回は、ブリコラージュ工房ノクトに本レンズの改造を依頼した。陸上撮影での無限遠出しとマウントのEマウント化を行っている。

UW-ニッコール20mm F2.8の改造は、ノクトにて税込3万2,400円。グリップを握りやすいようにあえてダイヤルを傾けてある
ソニーEマウントに改造し、α7シリーズなどにダイレクトに装着できる

ほぼケラレはなく、フランジバックが短いにも関わらず、周辺部の色かぶりも感じられない。ただし、絞り込んでも周辺部が解像せず、流れてしまう。マイクロフォーサーズ機にCマウントレンズを付けた際の、周辺が流れるような描写だ。遠景撮影は厳しいが、中近距離を撮ると、ボケが倍増したようなおもしろい描き方になる。ある種の個性派レンズとして活躍してくれそうだ。

α7 / UW-Nikkor 20mm F2.8 / 1/400秒 / F5.6 / ±0EV / ISO100 / WB:オート
α7 / UW-Nikkor 20mm F2.8 / 1/1,000秒 / F8 / ±0EV / ISO100 / WB:オート
α7 / UW-Nikkor 20mm F2.8 / 1/1,600秒 / F2.8 / ±0EV / ISO100 / WB:オート
α7 / UW-Nikkor 20mm F2.8 / 1/500秒 / F4 / -0.7EV / ISO100 / WB:オート
α7 / UW-Nikkor 20mm F2.8 / 1/1,250秒 / F5.6 / ±0EV / ISO100 / WB:オート
α7 / UW-Nikkor 20mm F2.8 / 1/320秒 / F5.6 / ±0EV / ISO100 / WB:オート

澤村徹

(さわむらてつ)1968年生まれ。法政大学経済学部卒業。ライター、写真家。デジカメドレスアップ、オールドレンズ撮影など、こだわり派向けのカメラホビーを提唱する。2008年より写真家活動を開始し、デジタル赤外線撮影による作品を発表。玄光社「オールドレンズ・ライフ」シリーズをはじめ、オールドレンズ関連書籍を多数執筆。http://metalmickey.jp