デジカメドレスアップ主義

新型GRファーストドレスアップ

リコーGR

 初代GR DIGITALの登場から約8年、ついに第5世代の「GR」がペンタックスリコーから登場した。新たにAPS-Cイメージセンサーを搭載し、レンズも新設計となる意欲作だ。買い替え組として気になるのは、ボディサイズが従来機よりも若干大きくなった点。カメラケースの買い替えはやむなしとして、お気に入りの外付けファインダーやレンズフードが装着できるのか、サイズアップで見た目はどう変わるのか、ドレスアップについてはいくつか不安要素がある。こうした点を踏まえながら、新型GRを外観カスタマイズしていこう。

  • ボディ:リコーGR
  • カメラケース:ユリシーズ GRボディスーツ(チョコ)
  • ストラップ:ユリシーズ スプートニク2(ビターチョコ)
  • フードアダプター:ペンタックスリコー フード&アダプターGH-3
  • レンズフード:ユーエヌ スクエアーフード専用キャップ付(49mm径)
  • フードペイント:ルミエール レザートーン塗装
  • 外付けファインダー:ツァイスイコン 432/3

 新型GRの発売からまだ2〜3週間しか経過していないが、ユリシーズからGRボディスーツの試作サンプルが届いた。製品版に近いサンプルということなので、早速紹介しよう。

 GR DIGITAL用のボディスーツは、ユリシーズの出世作ともいえる製品だ。カメラ全体を覆うフルカバードタイプでありながら、カメラの機能性および操作性を犠牲にしない作りになっている。新型GRボディスーツもその路線を継承し、フルカバードスタイルを採用した。タイトフィットでホールド感がよく、その一方で三脚穴、縦吊り用ホールも使用可能だ。デザイン性やバケッタレザーの質感もすばらしいが、機能性を両立しているところが本ケースのアドバンテージである。

 レンズフードはユーエヌのスクエアーフードを合わせてみた。GRはフードアダプターの口径が49mmなので、49mm径のスクエアーフードを直接装着している。こじんまりとしたフードだが、肉厚の樹脂でしっかりと存在感を発揮する。なお、写真のフードは筆者の私物で、ルミエールでレザートーン塗装を施している。

 外付けファインダーはツァイスイコンの432/3を選んでみた。GR DIGITAL IV以前のモデルでは、若干大きめに感じた28mmファインダーだ。GRはサイズアップしたおかげで、このファインダーがバランスよく装着できる。従来のGR DIGITALシリーズだと、外付けファインダーは得てして大きすぎることが多かった。GRのサイズアップはこと外付けファインダーに関してはプラス材料といえるだろう。

ユリシーズのGRボディスーツは1万3,440円で販売予定。発売日は未定だが、近日中に発売になるという
ユーエヌのスクエアーフードは49mm径の製品が直接装着できる。実勢価格は6,480円前後
電源ボタンと再生ボタンが隠れているが、ケースにマーキングがあり、上から押し込んで使用する
側面に穴を設け、フラッシュオープンボタンとエフェクトボタンにアクセスできる
底面の設計も気を配り、縦吊り用のストラップホール、スピーカー、三脚穴が使用できる
ユリシーズのスプートニク2は3,885円。レザーとステッチのカラーバリエーションが豊富だ

  • ボディ:リコーGR
  • ストラップ:203 Camera Straps. コンパクトカメラ用編み込みレザーネックストラップ(レッド)
  • フードアダプター:リコー フード&アダプターGH-3
  • レンズフード:ドイツ製35mmレンズ用49mm径フード
  • 外付けファインダー:コダック レチナ用35/80mmファインダー

 新しいGRには35mmクロップモードという機能がある。APS-Cという大型センサーの余力を活かし、35mm判換算35mm相当の画角で撮影する機能だ。要は本来28mm相当の画を35mm相当にトリミングして撮影するわけだ。このモードにすると液晶モニターのプレビュー自体が35mm相当となるので、これに合わせて35mm用の外付けファインダーとフードを装着してみた。

 レンズフードは一眼レフの35mm用だ。それなりに大きなフードだが、GR自体が大型化したこともあり、かろうじて装着バランスがとれている。取り付けは49mm径のスクリュー式で、フード&アダプターGH-3に直接装着できる。ちなみにこのフード、位置づけは35mm用なのだが、28mmでもケラレなしで撮影できた。

 ストラップは203 Camera Straps.の一点吊りストラップを選んでみた。一点吊りストラップは細くて華奢な作りのものが多いが、このストラップは編み込みのワイドタイプだ。ドレスアップしたGRに負けず劣らず存在感をアピールできるだろう。

ドイツ製の35ミリ用フードは3,000〜5,000円程度。この個体はヤフオクで入手した
外付けファインダーとフードはともに縮緬塗装が施してある。塗装のテイストで統一感を演出してみた
203 Camera Straps.の一点吊りストラップは4,725円。全5色のカラバリ展開だ
取り付け部に大きな真鍮製の金具を採用。デザイン上のアクセントになっている

まとめ

 前述した通り、新型GRは従来機よりもひとまわり大きい。ドレスアップに関してこのサイズアップのメリット・デメリットを考えてみよう。

 まずメリットは、外付けファインダーのバリエーションだ。ドレスアップに用いる外付けファインダーは、そもそもレンジファインダー機用のものだ。そのため従来機に付けると外付けファインダーがやけに目立つ。新型GRではそれなりにバランスがとれ、たとえばライツSLOOZのような28mmファインダーも、まずまずのサイズ感で装着可能だ。

 デメリットはフード装着だ。従来のフード&アダプターGH-2は43mm径で、レンジファインダー機用の小ぶりのフードが装着できた。フード&アダプターGH-3は49mm径となり、この口径は一眼レフ用フードのサイズとなる。一眼レフ用フードは大柄なものが多く、GRと組み合わせると大きすぎる印象は否めない。一番の痛手は、MSオプティカルのM46システムスリットフードが装着不可になってしまった点だ。GR DIGITALカスタマイズでおなじみのこのフードは、46mm径のスクリュー式。ステップダウンリングでフード&アダプターGH-3に付けるという手もあるが、納得の行く見栄えとは言い難い。新型GR向けの鉄板フード探し、これが当面の課題になりそうだ。

澤村徹

(さわむらてつ)1968年生まれ。法政大学経済学部卒業。ライター、写真家。デジカメドレスアップ、オールドレンズ撮影など、ひと癖あるカメラホビーを提唱する。2008年より写真家活動を開始し、デジタル赤外線撮影による作品を発表。近著は「オールドレンズ・ライフ Vol.2」(玄光社)、「オールドレンズレジェンド」(翔泳社)他。http://metalmickey.jp