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デジカメドレスアップ主義:ライカ用アクセサリーの逆襲

ライカM8 + Opton Sonnar 50mm F1.5
Reported by 澤村徹

  • ボディ:ライカM8
  • レンズ:ツァイスオプトン ゾナー 50mm F1.5
  • マウントアダプター:Amedeo Muscelli Zeiss Contax-Leica M
  • ライカ用スキン:M.Cutiz Skin Woody Special(WG15)
  • シューカバー&ソフトレリーズ:JAY TSUJIMURA Premium Floral for Leica Hot Shoe Cover & Soft Release
※この記事を読んで行なった行為によって生じた損害はデジカメWatch編集部、澤村徹および、メーカー、購入店もその責を負いません。また、デジカメWatch編集部および澤村徹は、この記事についての個別のご質問・お問い合わせにお答えすることはできません。

 昨今、カメラのドレスアップといえばノンレフレックス機が主流だが、これらのドレスアップアイテムは、ライカ用アクセサリーを手本にしたものが少なくない。ケースやストラップは無論、貼り革、シューカバー、ソフトレリーズボタンなど、ライカはアクセサリー類が豊富なカメラだ。そこで今回は、ライカ用アクセサリーの新しい製品を集めてみた。ライカは高価なボディだけあって、アクセサリーも本気度の高いものがそろっている。

 まずはカプラーだ。ライカM型はレンジファインダーカメラなので、マウントアダプターは距離計連動式のものが必要となる。この距離計連動式のアダプターはカプラーと呼ばれることが多く、旧コンタックスマウント、アルパマウントのものがポピュラーだ。ちなみに、距離計非連動のアダプターでは目測撮影になるので注意しよう。

 今回取り上げる旧コンタックス用のカプラーは、Amedeo Adapterと呼ばれるベネズエラ製の製品だ。工房のオーナーが趣味が高じてカプラー製作に乗り出し、海外のカメラ系掲示板で人気に火が付いた。正確な距離計連動、加工精度の高さが魅力のカプラーだ。海外製品だが、日本ではルミエールで取り扱っている。

 本製品は精巧さに加え、デザイン面でも大きな特徴がある。それはロックボタンだ。旧コンタックスマウントは、板バネでレンズを固定する。カプラーもこの板バネをそのまま模したものが大半だが、本家のコンタックスボディはさておき、カプラーの板バネはお世辞にも使いやすいとは言い難い。固すぎて着脱に難儀したり、逆に緩すぎて簡単にレンズが外れてしまったりと、厄介な機構だった。Amedeo Adapterはこの点を改善するため、独自デザインのロックボタンを搭載している。従来板バネだった部分をボタン化することで、速やかな着脱と確実な固定を実現した。この点も本製品が支持を得た理由といえるだろう。

 なお、ルミエールで取り扱うAmedeo Adapterは、精密感の高い初期型製品を輸入元が別注したものになっている。メーカーの現行製品は刻印などが簡素化され、細部の仕様が異なっているので注意しよう。

JAY TSUJIMURAのシューカバーとソフトレリーズボタンは、シルバー925のハンドメイドだ 軍艦部と底部はM.Cutizのスキンを貼っている。工作感覚のカッティングシートだ
Amedeo Muscelliの旧コンタックス-ライカMアダプターは、ルミエールにて3万円 Amedeo Adapterは板バネの代わりにロックボタンを採用する。これが実に使いやすい
ヘリコイドは適度なトルク感がある。動作にガタつきがなく、高精度な加工が実感できる アダプター裏面には6bitコード用の凹みがある。細部までしっかりと作り込んだ製品だ

 ドレスアップ面はJAY TSUJIMURAのプレミアムフローラルを選んでみた。これはシルバー製のシューカバーとソフトレリーズボタンだ。この手のアクセサリーは様々なメーカーから発売されているが、純銀製はかなりめずらしい。JAY TSUJIMURAはシルバージュエリーブランドで、レニー・クラヴィッツ、ダスティン・ホフマン、ポール・スミスなど、数多くのセレブから支持を得ている。単にシルバー製というだけでなく、ジュエリーデザイナーが手がけたカメラアクセサリーという点が大きな特徴だ。

 ここで取り上げたシューカバーはライカ対応版で、ライカM型のシュー形状に合わせて作られている。ノンレフレックス機や高級コンパクトに最適化された通常版もラインナップしているので、手持ちのカメラに合わせて選ぶとよいだろう。ソフトレリーズボタンは汎用品となり、シャッターボタンにネジ切りのあるモデルに装着可能だ。いくつかのカメラでテストしてみたところ、ライカM3でジャストフィット、ライカM8とFUJIFILM X-Pro1は若干背が高い印象だった。装着時にガタつきはなく、シャッターボタンの感触がしっかりと伝わってくる。

 なお、本製品はいわゆる削り出し製品ではないため、ハンドメイドによる微妙な製造誤差が生じる。ショップでカメラに合わせて微調整してくれるので、装着したいカメラを持ち込むなどして、ジャストフィットするように調整してもらうとよいだろう。また、ここで紹介した製品はシルバー製だが、ゴールドやプラチナなど、異なるマテリアルで製作することも可能だという。中心部にダイヤモンドを埋め込むスペシャルオーダーにも対応している。カスタムアイテムをさらにカスタムすることで、自分だけのオリジナリティを出すことが可能だ。

 軍艦部と底部には、M.Cutizのスキンを貼り付けてみた。貼り革ドレスアップと異なり、軍艦部と底部にカッティングシートを貼るという新発想のアイテムだ。木目柄とカーボン柄をラインナップし、それぞれカラーバリエーションが用意されている。ここでは木目のWG15を貼り付けてみた。リアルウッドではないが、申し分ない美しさだ。また、跡を残さずはがせるので、手軽なドレスアップとして楽しめる。貼り付けは位置をていねいに合わせる必要があり、10〜15分程度の時間を要するだろう。なお、M.Cutizは海外のブランドで、PayPalで海外通販が可能だ。

JAY TSUJIMURAのプレミアムフローラルシューカバーは、ライカ版、通常版ともに2万4,150円だ 同シリーズのソフトレリーズボタンは1万7,850円。押した感触がしっかりと指先に伝わる
ライカ版(右)と通常版(左)は裏面の形状が異なる。ノンレフレックス機は通常版を選ぶようにしよう M.CutizのSkin Woody Special(WG15)は48ドル(手前)。Carbon Black(奥)は38ドル
ライカのロゴマークはマスクとアンマスクが選択できる。写真はマスクタイプだ スイッチの刻印が隠れてしまうため、手書きでマーキングしてある。このあたりは改善の余地があるだろう

 旧コンタックス用のカプラーはこれまでいろいろなメーカーが製造してきたが、距離計連動の精度を出すのが難しく、かなりハードルの高い製品だ。筆者も過去2種類ほど購入して使ってみたものの、距離計連動がおおざっぱでかなり絞り込まないとピントが合わなかった。その点、Amedeo Adapterの旧コンタックス用カプラーは、距離計連動の精度が高くて安心感がある。今回ライカM8とオプトンゾナー50mm F1.5を組み合わせてみたところ、開放寄りの近接でほぼジャストでピントが合った。評判通りの距離計連動精度の高いカプラーだ。

 本製品装着時はレンズの種類を問わず、50mmのブライトフレームがファインダーに表示される。メーカーホームページによると、50/85/135mmレンズについて距離計連動するとうたっている。なお、取り扱い元のルミエールでは、ライカM3〜M6を動作対象機種としている。デジタルのM型ライカでの使用に関しては、あくまでも自己責任で判断しよう。

  • 作例のサムネイルをクリックすると、リサイズなしの撮影画像(JPEG)を別ウィンドウで表示します。
M8 / Opton Sonnar 50mm F1.5 / 3,916×2,634 / 1/500秒 / F1.5 / 0EV / ISO160 / WB:オート / 50mm M8 / Opton Sonnar 50mm F1.5 / 3,916×2,634 / 1/2,000秒 / F2 / 0EV / ISO160 / WB:オート / 50mm
M8 / Opton Sonnar 50mm F1.5 / 3,916×2,634 / 1/1,500秒 / F2 / 0EV / ISO160 / WB:オート / 50mm M8 / Opton Sonnar 50mm F1.5 / 3,916×2,634 / 1/1,500秒 / F2 / 0EV / ISO160 / WB:オート / 50mm
M8 / Opton Sonnar 50mmF1.5 / 3,916×2,634 / 1/2,000秒 / F5.6 / 0EV / ISO160 / WB:オート / 50mm M8 / Opton Sonnar 50mmF1.5 / 3,916×2,634 / 1/180秒 / F2 / 0EV / ISO160 / WB:オート / 50mm

【2012年7月26日】ルミエールが取り扱うAmedeo Adapterについて、メーカー現行製品と仕様の違いがある点を追記しました。



(さわむらてつ)1968年生まれ。法政大学経済学部卒業。カメラならびにデジタル関係を得意するフリーライター。デジカメドレスアップ、オールドレンズ撮影など、ひと癖あるカメラホビーを提唱する。2008年より写真家活動を開始し、デジタル赤外線撮影による作品を発表。近著は「OLYMPUS PEN E-P2/E-P1カスタムブック」「GR DIGITALカスタムブック」(ともに翔泳社)他。http://metalmickey.jp

2012/7/25 00:00