写真展
五十川満写真展「面様 ~高千穂 夜神楽~」
(ニコンサロン)
Reported by 本誌:河野知佳(2015/12/11 12:00)
作者が生まれ育った宮崎県延岡市、そこから車で一時間ほどの所に高千穂町はある。神話の町、高千穂に伝わる夜神楽。高千穂に伝わる国の重要無形民俗文化財「高千穂夜神楽」。地元の人々は一年に一度の夜神楽で自らが面を着け神様となり舞う。古事記のエピソードも多く含まれており、地元の人々によって神話が語り継がれている。
高千穂の人々は舞の際に使用するお面を面様(おもてさま)と呼び、それぞれの地区の自宅の神棚や神社の社殿の中に神様として祀っている。奉仕者(ほしゃどん)の人々の日常、舞う直前の奉仕者が面様を着けた姿、高千穂の古事記にまつわる場所、地元の人々が神様と崇める面様を、地元の人々の協力のもと、撮影をさせていただいた。
天孫降臨の地、高千穂にて面様を着け、人が神になる瞬間を少しでも多くの方に感じていただければと作者は思っている。カラー50点。
会場・スケジュールなど
- ・会場:ニコンサロンbis新宿
- ・住所:東京都新宿区西新宿1-6-1新宿エルタワー28階
- ・会期:2015年12月15日火曜日~2015年12月21日月曜日
- ・時間:10時30分~18時30分(最終日は15時まで)
- ・休館:会期中無休
- ・入場:無料
作者プロフィール
1985年宮崎県生まれ。2008年写真家・宮澤正明氏に師事。13年伊勢神宮125社(御正宮、別宮、摂社、末社)すべてを撮影。宮澤正明氏のもと伊勢神宮で20年に一度の「式年遷宮」の撮影助手を務める。14年伊勢神宮初のドキュメンタリー映画「うみやまあひだ」の監督助手を務める。15年宮崎県高千穂夜神楽面様(夜神楽で使用される面)をテーマに撮影。同年フリーカメラマンとして独立し、雑誌やweb媒体を中心に活動。同年「みやざき館」(JR新宿駅南口サザンテラス内)のガラス壁面・館内に夜神楽の作品が使用される予定。