写真展

ケースケ・ウッティー写真展「イエネコの野生」

(オリンパスギャラリー)

イエネコとは、私たち人間が古くからペットとして慣れ親しんでいる「ネコ」のことである。イエネコの起源はリビアヤマネコであるといわれているが、分類学上ではヤマネコの一亜種とされている。しかし現在では完全に家畜化され、犬と共にペットとして広く愛玩されている。イエネコは野生動物ではないが、その本能には野生が色濃く存在する。家の近くに広大な空き地があり、そこで見かけるイエネコ(特定の飼い主の居ない宿無しネコ、いわば野良ネコ)達と少し距離を置き、野生動物を撮影する時と同じスタンスで向き合ってみた。撮影のルールは、「撫でない、話しかけない、エサをやらない」。すると彼らの自然な表情、暮らしぶりを目撃することができた。イエネコの寿命は飼いネコで 10年以上、野良ネコは 3年〜5年程だといわれている。「野良ネコは自由気ままでいいな〜」とよく耳にするが、彼らの生活は飼い猫と違って過酷だ。作品を通してイエネコの野生が伝わり、野良ネコ問題に目がいくきっかけとなればうれしく思います。

(写真展情報より)

会場・スケジュールなど

  • ・会場:オリンパスギャラリー東京
  • ・住所:東京都新宿区西新宿1-24-1エステック情報ビル地下1階
  • ・会期:2015年11月20日金曜日~2015年11月25日水曜日
  • ・時間:11時~19時(最終日15時まで)
  • ・休館:木曜日
  • ・入場:無料

作者プロフィール

・1977年生まれ
日本自然科学写真協会 会員
自然環境問題に関心があり、特に人為的絶滅に追いやられる動物について何かできないかと思っている
撮影対象は身近な自然から秘境まで
・1998年 日本動植環境カレッジ 自然環境保護学科 卒業
・東京都葛西臨海水族園 準職員(アルバイト)
・2001年 日本写真芸術専門学校 写真芸術科 卒業
写真展歴
・2008年「タマナショナル〜オランウータンとこの森の関係〜」オリンパスギャラリー東京にて写真展
・2010年「6・23 光と影の沖縄」恵比寿 アップステアーズギャラリーにて写真展
・2013年 1月「ゴリラボヤージャー 2011〜東から西へ〜 (東のゴリラ編 )」オリンパスギャラリー東京にて写真展
・2013年 6月「ゴリラボヤージャー 2011〜東から西へ〜 (東のゴリラ編 )」オリンパスギャラリー大阪にて写真展

(本誌:河野知佳)