写真展

大木靖子写真展「ペットボトルと旅 その2」

(ギャラリーツープラス)

2012年にギャラリーSORA(現ギャラリーツープラス)にて、「ペットボトルと旅」シリーズを初めて展示しました。

私は乗り物酔いしやすく、酔い止め薬など色々試した結果、ペットボトルの水を飲むのが一番、という結論に至り、水のペットボトルを持ち歩くようになりました。そしてある日、列車の中でふと、このペットボトル越しに窓の外をのぞいたらどんな光景が見えるのだろう、と思ったのがこのシリーズの始まりです。

撮影には針穴カメラ(ピンホールカメラ)とカラーネガフィルムを用いています。針穴カメラの特性であるパンフォーカス(手前から奥まで均一に写る)を生かして接写することにより、自分の目で見るのとは異なる光景が見えてきます。

列車では窓枠にペットボトルとカメラを置いて撮影します。「駅のホームおよび駅間で撮影」など、乗車した時にルールを決めて、過ぎていく光景を撮っています。

また、私は不安を強く感じやすい性質なのですが、「ペットボトルの水を飲めば大丈夫」と思えるので、お守りのように、普段から持って歩いています。そこで今回は、列車や船だけでなく、街や公園を歩いている時に撮影した作品も展示します。

すれ違う列車が描くカラフルな線。

ペットボトルに満ちる夕日。

物の見方をちょっと変えることで生まれた、すこし不思議な光景を多くの方に楽しんでいただきたいと思います。

2012年から3年間撮影した中から、銀塩カラープリント約40点、およびアクリル写真(アクリルに直接プリントしたもの)数点を展示いたします。

(写真展情報より)

会場・スケジュールなど

  • ・会場:ギャラリーツープラス
  • ・住所:東京都中央区日本橋2-1-19 三幸(サンコー)ビル B1F
  • ・会期:2015年10月21日水曜日〜2015年10月31日土曜日
  • ・時間:12時〜18時30分(最終日は16時まで)
  • ・休廊:26日月曜日・27日火曜日
  • ・入場:無料

作者プロフィール

1971年東京都生まれ
1993年東京外国語大学外国語学部アラビア語科卒

<個展>
2015年3月 「ひとひら」1010美術
2014年11月 「光を探そう」ギャラリーツープラス
2013年11月 「水にまつわる物語」ギャラリーツープラス
2012年11月 「ペットボトルと旅」ギャラリーSORA(現在のギャラリーツープラス)
2011年7月 「グラスのなか」下北駅前ギャラリー
2010年3月 「Aquarium-針穴から見た水族館-」ギャラリーツープラス
2009年9月 「グラスのなか」 ルーニィ・247フォトグラフィー
2007年10月 「Aquarium-針穴から見た水族館-」 ルーニィ・247フォトグラフィー

<入賞>
2014年10月-2015年9月「六花ファイル第5期」六花亭六花文庫(北海道)
2010年3月 「第5回 大黒屋現代アート公募展」板室温泉大黒屋

<主なグループ展>
2014年11月 「出張ルーニィ at Acru」Acru(大阪市)
2014年9月 「出張ルーニィ 写真へようこそ!@静岡」ギャラリーとりこ(静岡市)
2013年9月 「出張ルーニィ vol.5 写真へようこそ!@モノコト」shop school
cafe モノコト(名古屋)
2013年8-9月「出張ルーニィ vol.4 写真へようこそ!@岡山 CAFE Z」CAFE
Z(岡山市)
2012年5月 ギャラリー企画/初夏のおすすめ作家2人展「大木靖子+sudi写真
展」ルーニィ・247フォトグラフィー
2011-12年 「出張ルーニィ at ARTPRINT GALLERY」写真弘社 アートプリン
ト・ギャラリー
2011年7月 「Seven Japanese Pinhole Photographers」The Queensland Centre
for Photography(オーストラリア)
2010年5月 「Tokyo Pinhole Today」 ルーニィ・247フォトグラフィー企画
2008年3月 「日本針穴写真協会10人展」富士フイルムフォトサロン東京

(本誌:河野知佳)