写真展
吉田功写真展「廃校・大滝小最後の一年」
(ニコンサロン)
Reported by 本誌:河野知佳(2015/6/3 09:00)
旧大滝村は、経済の成長期には六つの小学校と二つの分校を有し、児童の数は、全体で950人以上だった。やがて過疎化、少子化が進み、それぞれの学校が順次、本校と呼ばれた大滝小に統合されていった。市町村の合併により秩父市立大滝小となった後、2013年にはわずか9名(うち卒業生4名)となり141年の歴史に幕を閉じることになった。
小さな学校であることが、地域や学校を親密にし、老人ホームや敬老会等の慰問等も積極的に参加した。「限界集落」という言葉があるが、大滝小の廃校が、旧大滝村の廃村にならないように祈りながら作者は「最後の一年」を追った。
モノクロ50点。
(写真展情報より)
会場・スケジュールなど
- ・会場:ニコンサロンbis新宿
- ・住所:東京都新宿区西新宿1-6-1新宿エルタワー28階
- ・会期:2015年6月16日火曜日~2015年6月22日月曜日
- ・時間:10時30分~18時30分(最終日は15時まで)
- ・休館:会期中無休
- ・入場:無料
作者プロフィール
1944年埼玉県飯能市生まれ。81年三軌展、84年二科展入選。08年日本写真家協会展入選(JPS)。10年二科展「フェーズ・ワン」賞受賞会友推挙。
主な写真展に13年「廃校の行方」(ニコンサロンbis新宿)がある。95年日本写真作家協会(JPA)会員。