写真展

若杉憲司写真展「襖フォトグラフィー DIORAMA」

(ニコンサロン)

展示する作品は、360年前の襖に憑依した風景写真である。江戸初期に建てられた紀州徳川家の数寄屋風別荘の襖に、作者が旅先で写した花や鳥や山水を組み込み、360年の昔からそこに存在していたかのように息づかせる、非現実の中の襖絵―襖〔フォトグラフィー〕。すべてコンピューターで作ったDIORAMAの世界である。 着想は谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』から得たもので、始まりは2011年の夏、福島原発事故による節電で、夜の街が暗くなった時である。 暗い街は、明るい電灯の中で失ってしまった何かを思い出させ、作者が『陰翳礼讃』を再び読み直すきっかけとなった。モノクロ30点。

(写真展情報より)

  • ・会場:銀座ニコンサロン
  • ・住所:東京都中央区銀座7-10-1STRATA GINZA1階・2階
  • ・会期:2014年9月24日水曜日~2014年10月7日火曜日
  • ・時間:10時30分~18時30分(最終日は15時まで)
  • ・休館:会期中無休
  • ・入場:無料

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