写真展

長崎健一写真展「沖縄 宮古島~西原~ニヌハンマティダ」

(ニコンサロンbis)

宮古島の北部に位置する池間島よりおおよそ140年前に分村してできた西原は、作者の故郷でもある。

宮古島は、昔から、古代から続く母性原理が色濃く残る祭祀の特有さから、民俗学者、芸術家、写真家など、さまざまな人間を魅きつけてきた。しかし、その母性原理が色濃く残る祭祀も、近年消えつつあるのが現状だ。

西原にも、ナナムイと呼ばれる祭祀組織が存在するが、近年ナナムイも存続の危機にある。それもこれも、明らかに世の中の暮らしの変化ゆえである。日常と密着してきた祭祀だからこそ、その意義を現代では見出すのが難しくなっているのが事実だ。

しかし、作者は故郷西原の祭祀をノスタルジーとして懐古追慕するのではなく、古代から綿々と受け継がれてきた世界観が現代の西原でどう根付いているのか、現代の中で祭祀とは、人が生きるとは、それらのことを考えて、自己の自我に落とし込むように向き合ってきた。西原には現代においても、日常と非日常が織りなす祭祀の本流を生み出す土壌が、人々のメンタリティーに備わっている。

西原の元島である池間島にあるニヌハンマティダの北極星神話。

変わっていくものと変わらないもの、現代の西原にむけて、この神話は何を語るのか。

モノクロ約30点。

(写真展情報より)

  • ニコンサロンbis新宿
  • 住所:東京都新宿区西新宿1-6-1新宿エルタワー28階
  • 会期:2013年10月29日火曜日~2013年11月4日月曜日
  • 時間:10時30分~18時30分(最終日は15時まで)
  • 休館:会期中無休
    ※11月2日土曜日13時~14時にギャラリートークを開催

  • ニコンサロンbis大阪 (2014年2月26日追記)
  • ・住所:大阪府大阪市北区梅田2-2-2ヒルトンプラザウエスト・オフィスタワー13階
  • ・会期:2014年3月13日木曜日~2014年3月19日水曜日
  • ・時間:10時30分~18時30分(最終日は15時まで)
  • ・休館:会期中無休

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