写真展

国内カメラメーカー全社が協力
東日本大震災チャリティー写真展が開催

64名の写真家が参加 銀座ファイブ2階で18日まで

「東日本大震災5年チャリティー写真展 〜写真のチカラで応援〜」が2月12日から2月18日にかけて、東京・銀座のフレームマンエキシビジョンサロン銀座で開催されている。64名の写真家が写真を持ち寄ったチャリティ展で、写真の購入金額は全額が義援金として寄付される。

2011年4月に行われた「東北地方太平洋沖地震被災者支援チャリティー写真展』〜写真のチカラで東北を救おう!〜」から約5年、今回も写真家それぞれがプリントを提供。全作品一律1点1万5,000円、フレーム付きで販売する。1人5点まで購入が可能(一部制限あり)。

会場の様子

出展作家は64名。

出展作家

阿部秀之、礒村浩一、上田健次、大浦タケシ、大西みつぐ、大山謙一郎、小原玲、金森玲奈、叶悠眞、川合麻紀、川北茂貴、川隅功、河田一規、川野恭子、川村容一、菊地晴夫、工藤智道、小城崇史、小林義明、コムロミホ、斎藤勝則、斎藤友覧、酒井孝彦、佐藤仁重、佐藤倫子、鹿野貴司、助川康史、鈴木知子、大門美奈、大門正明、田中博、玉内公一、土屋勝義、鶴巻育子、出水惠利子、永嶋サトシ、中西敏貴、並木隆、萩原史郎、萩原俊哉、原田寛、秦達夫、塙真一、早川廣行、HARUKI、広田泉、広田尚敬、藤井智弘、伏見行介、増田雄彦、松本明彦、水咲奈々、村上悠太、桃井一至、森脇章彦、柳瀬桐人、山岸伸、山田久美夫、湯浅立志、吉住志穂、吉永陽一、ルーク・オザワ、若子jet、渡辺英明(敬称略)

前回と同じく、国内の主要なカメラおよびレンズメーカーがすべて協賛、または協力というかたちで参加しているのも特徴。これほどのメーカーが垣根なく集う例は珍しい。

協賛・協力メーカー

プリント協力
キヤノン株式会社/キヤノンマーケティングジャパン株式会社
富士フイルム株式会社

協賛
エプソン販売株式会社
オリンパス株式会社
カシオ計算機株式会社
株式会社ケンコー・トキナー
株式会社シグマ
ソニー株式会社
株式会社タムロン
株式会社ニコン / 株式会社ニコンイメージングジャパン
パナソニック株式会社
株式会社リコーイメージング

会場・額装協力
株式会社フレームマン

前回に続き、発起人の山田久美夫さんに話を聞いた。山田さんは当サイトでもインタビュー記事などですでにおなじみだろう。

前回の開催は震災直後。山田さんは「写真で復興の手伝いが何かできないだろうか」と思い立ち、写真家やメーカー各社に声をかけて実現したという。その成果は大きく、2週間で500万円以上の義援金を日本赤十字社を通じて被災地に寄付できた。写真家、メーカー、カメラユーザーが一体となり、文字通り「写真の力」を感じた一瞬だったという。

約5年ぶりとなる今回は、参加作家が62名から64名に増加。引き続き購入金額の全額を義援金として送れるほどに、メーカー各社からの協力も厚い。「単に支援するだけなら、写真にこだわることは、遠回りなのかもしれません」と謙遜する山田さん。しかし「写真を軸に可能性を探ることも、関係者として大切なのではないのでしょうか」とも語ってくれた。

フレームマンエキシビジョンサロン銀座は、JR有楽町駅、または数寄屋橋交差点からほど近い、銀座ファイブの2階。18日(木)まで開催されている。

(本誌:折本幸治)