写真展

窪寺雄二写真展「Once upon a time(中野光座と劇団バンシキ)」

(Roonee 247 photography)

かつて、中野光座と云う映画館があった。

1960年代中頃に建てられた日活の封切館であったが、日本映画の低迷で80年代中頃に映画館としては閉館してしまった。

その後、唐十郎氏が芝居小屋として使用した事があり、それをきっかけに当時レトロな建築が人気を集めていたこともあって、90年代にはアングラのメッカとなった。

下北沢や中央線沿線に点在する小劇場に比べて大がかりな仕掛けが組めるため、ここを常打ちとする劇団は少なくなかった。

劇団バンシキ(萬國四季協會)もその一つであった。バンシキは1983年に渡辺大策らが旗揚げし、積極的かつ挑戦的に今も公演を続けている劇団である。

2000年代に入って光座を常打ち小屋とし、2011年の閉館まで毎年2回の公演を光座で行ってきた。

カタストロフィーを得意とする渡辺の演出は光座が似合っていた。

今回は、今はもう無い「中野光座の写真と共に、そこで繰り広げられた劇団バンシキの舞台の緊張と熱気をこのギャラリーで再現したいと思う。

(写真展情報より)

  • ・会場:Roonee 247 photography
  • ・住所:東京都新宿区四谷4-11みすずビル1階
  • ・会期:2014年9月9日火曜日~2014年9月14日日曜日
  • ・時間:12時~19時(最終日16時まで)
  • ・休館:月曜日
  • ・入場:無料

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