写真展告知

府瀬川秀司写真展「再考 邂逅の森・白神」

(オリンパスギャラリー)

「白神山地の本当の魅力とは?」

馴染みの地元ガイドと雑談の最中、ふと頭をよぎった疑問がきっかけで、あらためて白神の魅力探しを始めました。

なぜなら、白神山地のブナ林といえば、貴重な生態系が学術的に評価されて、「世界自然遺産」に登録され、一躍脚光を浴びた一方で、今もなお北東北(青森、秋田、岩手県)各地に残る、何の変哲もない森のひとつに過ぎません。そのためか、適切なイメージが描ききれないまま、今日に至っているのではないか、と思ったからです。

まず、さほど気に留めなかった目の前の自然に潜む些細な変化に、素直に接することを心掛けました。すると、まるで何者かがそっと語りかけてくれるような、今まで見落としてきた白神ならではの自然の表情、新鮮な驚きや発見に、次第に「出会える」ようになりました。そして、新たに巡り会えた白神の光景とは、森の生命の織りなす輝きであり、豊かで、懐の深い幾千年も変わることのない白神の姿そのものです。

思いがけない「出会い」が、私達をかけがえのない情景へと誘ってくれる。これこそ、まさしく本当の白神の魅力であり、後世に残すべき至宝のひとつといえましょう。

今回の写真展は、白神で出会えたシーンのほんの一部に過ぎません。これからも一喜一憂しながら、飽きることのない「出会い」を求めて、白神通いを続けたいと思います。

出展作品数:カラー 約40点

【オリンパスギャラリー東京】4月21日~5月2日 府瀬川 秀司 写真展 「再考 邂逅の森・白神」|オリンパスギャラリー東京 写真展一覧|ショールーム・ギャラリー&サービスステーション|オリンパス

会場・スケジュールなど

  • ・会場:オリンパスギャラリー東京
  • ・住所:東京都新宿区西新宿1-24-1エステック情報ビル地下1階
  • ・会期:2017年4月21日(金)~5月2日(火)
  • ・時間:11時~19時(最終日15時まで)
  • ・休館:木曜日
  • ・入場:無料

作者プロフィール

1957年 埼玉県川越市生まれ

成城大学文芸学部卒

日本写真芸術専門学校卒

1995~2008年 岩手県水沢市(現 奥州市)在住。北東北(青森、秋田、岩手県)各地を巡る。

【写真展】
1995年 「寸景 北東北」ニコンサロン新宿

【出版】
『きもち』 共著 東京美術(絶版)
『ブナ林の四季 白神山地』 そうえん社(ポプラ社)