写真展告知

田沼武能写真展「ふる里悠々―武蔵野日記PartⅡ」

(ポートレートギャラリー)

狭山市堀兼の雑木林

この写真展は氏が1964年から現在までライフワークとして撮り続けている、武蔵野を捉えた作品 を展示するものです。豊かな自然とその中での人々の営みを詩情豊かな作品で構成され、江戸農法を継承 している農家や雑木林で遊ぶ子どもたち、そして祭りにいたるまで、江戸東京を含む旧武蔵野の国の広大 な地域の風土、文化を高らかに謳います。

開催に寄せて田沼氏は、武蔵野を撮り始めた当時は、「京都や奈良の風景写真が数多く出版されたいた 時代で、京都、奈良には宮廷や名刹、古社など画になる文化があり、うらやましく思っていた」ものの、撮り続けるうちに「武蔵野にはいわゆる公家文化とは異なる独自の文化があると再認識しました。それは、ひ よどり越えのさか落としや壇の浦の合戦で名をとどろかした武将畠山重忠や熊谷直良、新田義貞などの名将を輩出した野武士の文化があります。彼らによって自然と生活が密着した豊かな風土が生み出され ました。浅草で生まれ育った私は、そんな武蔵野の憧れ、半世紀にわたり撮影を続けている」と語っています。

出品写真は主にこの3年間に撮影した武蔵野の写真約60点を展示。「そこにはコンピューター万能の時代風潮から離れた昔ながらに連綿と続く人のこころのつながりがある」という、氏にとっては「訪れる度に、まるで『ふる里』に帰ったような安らぎを与えてくれる」武蔵野の原風景は、忘れかけた日本の原点 との再会、出逢いとなるでしょう。

なお、この企画展は田沼武能氏の米寿のお祝い、そしてポートレートギャラリー開設15周年を記念するものです。

(展示情報より)

狭山市堀兼の林で遊ぶ子ら

会場・スケジュールなど

  • ・会場:ポートレートギャラリー
  • ・住所:東京都新宿区四谷1-7
  • ・会期:2017年1月6日(金)〜1月18日(水)
  • ・時間:10時〜18時(最終日は15時まで)