写真展

石津武史写真展「ぶらり大阪環状線」

(ニコンサロン)

かつての国鉄を代表し活躍してきた「103系」列車も、新型車両に変わり、長年の役目が終わろうとしている。このオレンジ色の車両は、大阪環状線の代名詞でもあり、通勤、通学、買い物の足として親しまれてきた。

作者はいつも車窓から、流れる景色をただ何となく眺め乗っていた。この終着駅のない列車から、ぶらり降りてみると、そこには車窓から見えなかった大阪人の飾らない普段の姿、庶民の生活、等身大の生き方をしている人たちが見られた。オレンジ色の列車の窓をバックに、作者が見ていたであろう、あるがままの人々の営みをカメラに収めていった。人間一人一人はさまざまな悩みや、喜び、悲しみを持ちながらも、外面的には坦々と生活をしている。この光景を見て、自分も、内面的には強い向上心を持ちながらも、気負わず、背伸びせず、身の丈で生きて行こうと作者は思った。

カラー40点。

ニコンサロン bis 大阪 2016年10月 - 写真展 - ニコンサロン|ニコンイメージング

会場・スケジュールなど

  • ・会場:ニコンサロンbis大阪
  • ・住所:大阪市北区梅田2-2-2ヒルトンプラザウエスト・オフィスタワー13階
  • ・会期:2016年10月27日(木)~11月2日(水)
  • ・時間:10時30分~18時30分(最終日は15時まで)
  • ・休館:会期中無休
  • ・入場:無料

作者プロフィール

1943年大阪府東大阪市生まれ。ニッコールクラブ奈良支部所属。写真展に、2010年「日々坦々」(ニコンサロンbis大阪)がある。受賞歴に、2006年・07年読売写真大賞1席、09年・11年毎日写真コンテスト日本報道写真連盟賞、09年サロン・ド・ニッコール年度賞1位、10年日本写真家協会展奨励賞、11年酒田市土門文化賞奨励賞、12年度エプソンフォトグランプリフォトストーリー賞、15年度エプソンフォトグランプリ審査員賞(田沼武能賞)、13年第61回ニッコールフォトコンテスト長岡賞・ニッコール大賞がある。