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ライカ専門誌「LFI」の初期バックナンバーが配信開始
“ライカM3登場”の1954年フォトキナ号は無料
Reported by 本誌:鈴木誠(2016/3/11 17:26)
ライカの専門誌LFIは、タブレット端末用アプリ「LFI - Leica Fotografie International」を通じて1949年〜1959年のバックナンバーを配信開始した。
LFI(Leica Fotografie International)は、ライカと写真をテーマとして1949年から現在まで発行されている専門誌。写真をメインに、ライカ製品や写真技術に関するテクニカルレポートの側面も持つ。
LFIのiPadおよびAndroidタブレット用アプリは、最新のフォトギャラリーやニュース記事を読めるほか、現在刊行されているLFIの電子版を各号360円〜600円で購入・閲覧できる。このほど追加配信されたバックナンバーは1949年の創刊号から1959年までの号で、価格は各120円。いまのところ、iPhone用の同アプリでは読めない。
創刊直後の号にはドイツ語版しかないが、アグファの感材、各社の露出計や暗室用品、ウェッツラーにあるセメント工場が50周年を迎えた記念広告など、記事以外も眺めているだけで興味深い。
なお、2/1954号(1954年3月・4月号)のみ無料でダウンロード可能。同年4月に西ドイツ・ケルン市で行われたフォトキナでお披露目された新製品「ライカM3」の紹介記事が目玉で、製品特徴の紹介と、有識者のファーストインプレッションが読める。
また同アプリでは、ライカ100周年を記念した「100 Years of Leica」(2014年)などのLFI特別号や、600ページを超える資料本「LEICA COMPENDIUM」(Erwin Puts。2011年の第3版)の電子版も揃っている。これらには筆者の知る限りまだ日本語化されていないテクニカルな情報も多く、一線を超えてしまったライカ好きには嬉しい内容といえる。