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【CP+】無線接続や高速転送をアピールする記録メディアメーカー
東芝のNFC接続SDカード、次期FlashAirに搭載予定
Reported by 小山安博(2015/2/15 09:44)
CP+2015の会場では、メモリカードメーカーも多く出展。SDカード陣営ではSDアソシエーションがブースを出展し、さまざまなカードをアピールしていた。
サンディスク
サンディスクブースでは、さまざまな写真家によるセミナーに加え、書き込み最大95MB/秒、書き込み最大90MB/秒の高速転送と最大512GBという大容量を実現した「サンディスク エクストリームプロ SDXC UHS-Iカード」で連写のデモを実施。
カメラの連写性能は向上しているが、連写したあと、カメラのバッファメモリーがいっぱいなりSDカードにデータを書き込んでいる間は、いぜんとして撮影ができなくなる。転送速度が高速であれば、この待ち時間を最小限に抑えられるということで、10秒間連写したあと、書き込みランプが消えるまでの時間を計測してその速度をアピールしていた。
トランセンド
トランセンドブースでは、通常のSDメモリカードに加えて無線LANを内蔵した「Wi-Fi SDカード」のデモを実施。無線LANを内蔵しないカメラでもスマートフォンなどへのワイヤレス転送などができるということで、Eye-Fi以降、いくつか製品が登場しており、トランセンドのWi-Fi SDカードもその1つ。
東芝
SDアソシエーション自体も「Wireless LAN SD規格」を策定しており、SDアソシエーションブースや東芝ブースでは無線LAN内蔵の「FlashAir」新製品も出展されていた。FlashAirでは、新たにローカルサーバー機能を搭載し、PCのエクスプローラーなどからカードにアクセスしてドラッグ&ドロップで画像を転送することができるようになっている。
東芝のSDカードでは、さらにNFCを内蔵した新しい「SD-NFC」シリーズを出展。カード表にスマートフォンのNFC部分を近づけると、カード内の画像のサムネイルを16枚まで表示して、どんな画像が中に入っているか確認できるようになっている。
基本的には、いちいちカメラやPCにカードを入れて中身を確認することなくカードの中身を確認したいという場合に使うもので、画像を転送するための機能はないようだ。カードの残量を確認できたり、カードに名前を設定してシーンによって使い分ける、といったときにも便利そうだ。
UHS-I、Class 10にも対応するカードで、FlashAirよりもスペックは上だが、これは開発のタイミングの問題だそうで、次期FlashAirには同等の機能は搭載される見込みだという。ちなみにNFCと無線LANチップの両搭載はカード内部の構造的に難しかったそうだ。
他にもTransferJetを内蔵したSDカードやマイクロUSBアダプタ、Lightningアダプタも展示されており、非接触で高速に画像を転送できるデモを紹介していた。現在、PC向けのUSBアダプターは、転送用ソフトがMac非対応で、CP+2015の会場ではやはりMac対応の要望が多いそうだ。
また、TransferJetは転送速度が高速ながら、USB側の転送速度やアダプターおよびSDカードのCPUがボトルネックになっているそうで、TransferJet内蔵SDカードでは最後の追い込みで速度向上を図っているという。