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アドビ、iPadでRAW編集ができる「Lightroom mobile」

パソコン版Lightroomとカタログの同期が可能

 アドビシステムズは4月8日、iPadで写真を編集できる「Adobe Lightroom mobile」の提供を開始した。パソコン版のLightroomと連携し、写真の整理・編集などをiPadで行えるシステム。

 Adobe Creative Cloud(CC)に含まれる機能で、既存のCCユーザーは追加料金無しで利用できる。

 新規のユーザーは「Photoshop写真家向けプログラム」を契約すれば、月額980円で利用できる。同プログラムにはLightroom 5とPhotoshop CCも含まれる。

パソコン版と同期したところ

 アプリはApp Storeからダウンロードでき、iOS 7を搭載したiPad 2以降に対応する。なお利用には、パソコン版のLightroomを最新版の5.4へのアップデートが必要。2014年内にiPhoneへの対応を予定している。Android版については、対応を検討中という。

 オリジナル画像(RAWファイル)をパソコンのローカルディスクに置いたまま、外部のパソコンから編集できる「スマートプレビュー」機能をiPadでも利用できるようにしたもの。

 スマートプレビューは、RAWファイル自体を転送することなく、編集データなどをやり取りすることで、編集作業を行うシステム。これまではパソコン同士でのみ使用できた。

 同社によると、例えば、不在時にクライアントから写真の要求があった場合などに、出先のiPadである程度の編集をした上で写真を送ることなどができるとする。

画像の調整が可能
切り抜きもできる
プリセットの適用も可能
共有機能も備える

 なお、Lightroom mobileはパソコン版のLightroomと組み合わせて使用することが前提で、アプリ単体での使用は想定されていない。

 iPad側で読み込んだ写真の編集、整理、メタデータやコレクションなどの変更を行うと、パソコン版Lightroomのカタログと同期できる。編集はパソコン版Lightroomの「基本補正」にある色温度、露光量、彩度などに対応する。また、プリセットも適用可能。

 iPadで撮影した画像をパソコン版のLightroomカタログと同期することもできる。また、オフラインでも作業ができる「オフラインモード」も備える。同期した画像はWebブラウザから閲覧することもできる。

(本誌:武石修)