オリンパスギャラリー東京、後藤桂子写真展「サハリンの四季」


 オリンパスギャラリー東京は、後藤桂子写真展「サハリンの四季」を1月27日より開催する。

(c)後藤桂子

 2007年3月、まだ雪に覆われた札幌を、夫の天然ガス会社のチャーター機で、未知の土地サハリンへ向かう。白一色の太陽に輝く流氷で埋まったオホ-ツク海が、高度の低いプロペラ機の窓から見えた。サハリン空港で3カ月ぶりに夫の姿を見た時には、緊張が解けほっとした。

 それから早くも4年、サハリンを何度も行ったり来たりしながら、行くたびに4輪駆動車に乗って1日に500km近くも走ったり、時にはローカル線に乗ったりしながら、映り行く季節、それに順応した土地の人々の生活に感動しながら、右手は常にシャッターを押しつづけていた。

 雪が解け水溜りだらけのオホーツク、道も車も泥だらけだ。夏は、その泥が乾燥してほこりだらけになり、車も道も全てグレーになる。人々は、夏はキャンプ、魚釣り、海水浴と、なるべく外で過ごす。秋は早く、8月には道路脇できのこを売っているし、いつ鮭が川をあがってくるかというニュースでもちきりになる。また、空はだんだんと重く暗くなり、ジャガイモを掘りつくし、冬に向けて閉ざされてしまったダーチャ村からは、人気がなくなる。冬は、1日中重たい雲と、雪と氷に閉ざされ、雪は全てを白の布で覆ってしまう。外は、-20度、北海道の旭川と気温は似ているらしい。その厳しい環境の中で生きている人たちは、とても善良で、自然と共に賢く生きている。

 この写真展開催にあたり、色々な方々にご指導いただき深く感謝いたします。ありがとうございます。(写真展情報より)

  • 名称:後藤桂子写真展「サハリンの四季」
  • 会場:オリンパスプラザ東京
  • 住所:東京都千代田区神田小川町1-3-1 NBF小川町ビル
  • 会期:2011年1月27日~2011年2月2日
  • 時間:10時~18時(最終日は15時まで)
  • 休館日:日、祝日
  • 入場料:無料

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2011/1/11 17:09