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ライカMレンズ「ズミクロン28mm」「エルマリート28mm」「ズミクロン35mm」がアップデート

描写性能アップ。フルメタル角形フードに変更

ライカカメラジャパンは、ライカMレンズの新モデル「ライカ ズミクロンM f2/28mm ASPH.」、「ライカ エルマリートM f2.8/28mm ASPH.」を2月末に、「ライカ ズミクロンM f2/35mm ASPH.」を3月に発売すると発表した。

いずれも同名レンズの光学設計を見直し、描写性能がより一層向上したという製品。レンズの外観デザインやサイズ感に従来タイプから大きな変更は見られない。フィルター径もすべて従来モデルと同じ。

共通の変更点として、付属のレンズフードが従来の角形樹脂製(フック固定式)から、ねじこみ式の角形フルメタルフードに変わっている。これにより堅牢性が向上したという。フード取り付け用のネジがレンズ先端部にあり、フード非装着時は付属の化粧リングで隠れる。

また、レンズ前面の文字表記が変わり、カメラに装着した状態で前から見て、まっすぐ読めるようになっている。2012年発表の「アポ・ズミクロンM f2.0/50mm ASPH.」から採用されている書き方。

ライカ ズミクロンM f2/28mm ASPH.

2000年に登場し、デジタルのM型ライカが登場してから最初のリニューアル。光学系の見直しで歪曲収差が大幅に低減し、画像周辺部まで高い解像力を得られるという。価格は50万7,600円。

6群9枚のレンズ構成、最短撮影距離0.7m、絞り羽根10枚、フィルター径46mmのスペックは従来通り。

最大径×全長と重量は約53×41.4mm(フードなし)、約257g。フード装着時は全長約54mm、重量約288.9g。

ライカ エルマリートM f2.8/28mm ASPH.

現行のライカMレンズで最もコンパクトな製品。歪曲収差を低減し、撮影距離を問わず歪みのない画像が得られる点を特徴とする。価格は27万円。従来モデルは初のM型デジタル機「ライカM8」と同じく2006年に登場した。

6群8枚のレンズ構成、最短撮影距離0.7m、絞り羽根10枚、フィルター径39mmのスペックは従来通り。

最大径×全長と重量は約52×30.7mm、約175g。フード装着時は全長約49.4mm、重量約211g。

ライカ ズミクロンM f2/35mm ASPH.

ライカレンズ代表格の1本といわれる“ズミクロン35mm”の最新モデル。価格はブラックが37万8,000円、シルバーが39万9,600円。フィルムカメラ時代に非球面化されていたが、デジタルのM型ライカが登場してからは初のリニューアルとなる。

5群7枚のレンズ構成、最短撮影距離0.7m、フィルター径39mmのスペックは従来通り。絞り羽根が8枚から11枚になり、円形に近づけたという。

従来タイプでは、アルミ鏡筒のブラックカラーに対しシルバーカラーのみ重量のある真鍮鏡筒を採用していたが、新タイプではどちらもアルミ製で同じ重量になった。

最大径×全長と重量は約53×35.7mm、約252g。フード装着時は全長約54.4mm、重量約287g。

(本誌:鈴木誠)