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Photoshopの新モバイルアプリ「Fix」「Mix」とは

ADOBE LIVE Best of MAXより

佐分利ユージン代表取締役社長の挨拶から始まったADOBE Live

アドビシステムズ株式会社は11月11日、都内で「ADOBE LIVE Best of MAX」を開催。10月5日からロサンゼルで開かれた「Adobe MAX」におけるトピックを日本で紹介するもので、多くのクリエイターや企業関係者が集った。

充実してきたモバイルアプリ

ここではフォト系のブレイクアウトセッションの一つ、「進化し続けるアドビのPHOTOツール&サービス」の概要をお届けしよう。登壇者は当サイトでもおなじみの栃谷宗央さん。

アドビシステムズ株式会社マーケティング本部の栃谷宗央さん

セッションの前半はモバイルアプリの紹介に費やされた。現在、Adobeのフォト関連のツールとしては、デスクトップの「Lightroom CC」「Photo Shop CC」が名高い。これらに加えてモバイルアプリも充実してきており、セッションではiPad用アプリを駆使したプレゼンが展開された。

いずれもデータはクラウド経由でアプリ間を移動。基調講演では、クラウドを使ったアプリ間のシームレスな連携や、別の場所との共同作業の様子をがデモされたことからも、アドビにとってクラウド技術がCreative Cloudの重要な位置をしめつつあるのがわかる。

セッションに登場したアプリのうち、Photoshop MixとPhotoshop FixはiOS版のみで、Android版は準備中とのこと。いずれも無料でダウンロードできる。

Lightroom mobile

中核となるのは「Lightroom mobile」。デスクトップのLightroomと連携し、クラウドを通じてデータを共有、デスクトップ版と同じ数多くの機能が利用できる。

iOS版ではタッチ操作によるレーティングや補正が可能だ。デスクトップ版Lighroom CCからの新機能「かすみの除去」も、モバイルデバイス上から実行できる。

Lightroom mobileで行われた補正やレーティングの内容は、クラウドを介してデスクトップ版にも反映される。

Lightroom mobileで色相を変化させているところ。カラーポイントを指でスライドさせると、変更が反映される(基調講演でのデモより)

Photoshop Fix

ワークフローの中で、重ね合わせた画像を透過させたり、塗りつぶしたりといった合成作業を担当する。Photoshopと同じくレイヤーの概念を持つアプリで、こちらもAdobe MAXで発表された。

Photoshop FIX。画像合成を行うならこのアプリ。
重ね合わせた画像に、Photoshopでおなじみのフィルター効果を施せる。

Photoshop Mix

Adobe MAXで発表されたアプリ。ワークフローの中で、主にブラシを使った補正や修復などを受け持つ。タッチ操作でブラシでの選択範囲指定を行うなど、直感的な操作を売りとしている。

面白いのは「顔」を変形させる機能。「ゆがみ」補正に含まれている。

アプリに顔を認識させると、自動的に両目、鼻、両ほほ、唇、顎がポイントされ、それぞれをスワイプ操作で変形できる。目を大きくしたり口角を上げるなどの修正が可能だ。

Photoshop MIXでは、主にブラシによる修正や補正が行える。画像はスポット修正をしているところ(基調講演のデモより)。
顔の変形も。顔を認識すると、顔の各部に自動的にポイントが打たれる(基調講演のデモより)。
目を大きくしたところ(基調講演のデモより)。
唇を変形(基調講演のデモより)。

次期Photoshop CCの紹介も

栃谷さんからは、年内にリリース予定とする次期Photoshop CCの紹介もあった。

変更点のひとつとしては、Windowsタッチデバイスへの最適化が挙げられる。「Shift」「Ctrl」「Alt」といった修飾キーパレットを常時表示させるなどの機能強化が図られている。

一時期消滅していた油彩フィルターも復活。よりパワフルになったという。

修飾キーを常時表示する設定。タッチデバイス使用時を想定している。
ツールパレットのカスタマイズ。
復活した油彩フィルター。
設定が詳細になり、よりパワルフルになった。
環境設定より。ボタンの形が変わっている。Photoshop全体を通して、こうしたデザインの変更が行われているという。

Phtoshop用アドオン「Comic Kit」とは

最後に、Photoshop CC用アドオン(プラグインおよびエクステンション)の紹介もあった。Photoshop CCから「ウインドウ」→「拡張機能をオンラインで参照」と選択すると、「注目のAdd-on」ページが開く。ここには様々なアドオンが集積されており、無料で利用できるものも存在する。

栃谷さんが紹介したのが「Comik Kit」というアドオン。マンガでよくみる集中線やスクリーントーンを表現するものだ。Photoshopの表現力を高める例として面白い。

Comic Kitのデモ。パスを引いて…
効果を設定。
集中線が。モデルはAdobeのシャンタヌ・ナラヤンCEO
こちらはスクリーントーンの設定。
Adobeエグゼクティブバイスプレジデント、マット・トンプソン氏のスーツにスクリーントーンが適用された。