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新フラッグシップ“OM-D E-M1”を展示した「OLYMPUS Photo Festa 2013」レポート

 デジタルカメラの新製品「OLYMPUS OM-D E-M1」などを展示する「OLYMPUS Photo Festa 2013 新製品体感フェア2013」が9月13日に開幕した。ここでは東京会場の模様をお伝えする。東京会場は明日まで開催する。

OLYMPUS OM-D E-M1
来場者には49ページからなるE-M1のカタログなどを配布した。

 同イベントはオリンパスが新モデルを発表した際に行なっている恒例の催し。開催概要は以下の通り。

開催地会場開催日時間
東京ベルサール秋葉原
B1Fホール(13日)
1Fホール・イベントスペース(14日)
9月13日(金)
9月14日(土)
11時~19時
大阪グランフロント大阪
ナレッジキャピタルB1Fイベントラボ
9月21日(土)10時~18時
名古屋名古屋サンスカイルーム9月28日(土)12時30分~18時
仙台TKPガーデンシティ仙台
ホールB
10月5日(土)
広島TKPガーデンシティ広島
ダイヤモンドホール
札幌札幌グランドホテル
ホールB
10月12日(土)
福岡天神エルガーラホール
大ホール

 東京会場はベルサール秋葉原。平日だったが、11時の開場を前に30人ほどの列ができていた。

東京会場のベルサール秋葉原
入口に掲げられたOLYMPUS OM-D E-M1ののぼり(左)。
開場前には30人ほどの行列ができていた。

 会場のタッチ&トライコーナーには、製品同等版のOM-D E-M1を20台用意。1人10分までという時間制限はあるが、新レンズ「M.ZUIKO DIGITAL 12-40mm F2.8 PRO」やパワーバッテリーホルダー「HLD-7」を装着して自由に操作を試せる。記録メディアを持参すれば、撮影データの持ち帰りも可能となっている。またリクエストすれば、フォーサーズとマイクロフォーサーズの全レンズを試すことができる。

M.ZUIKO DIGITAL 12-40mm F2.8 PROを装着したE-M1。
M.ZUIKO DIGITAL 12-40mm F2.8 PROは、フォーカスリングを手前に引くことで距離目盛りが現われMFとして使用できる「マニュアルフォーカスクラッチ機構」を搭載する。
パワーバッテリーホルダー「HLD-7」の装着例。
さらに、グリップストラップ「GS-5」を装着したところ。
スマートフォンのライブビュー撮影では、新たに撮影モードなどの変更が可能になった。
カラーホイールを見ながら色調整ができる「カラークリエイター」機能も新搭載。
盛況のタッチ&トライコーナー。初日は10分ほどの待ち時間が発生していた。
タッチ&トライコーナーではBMXのパフォーマンスを撮影できる。

 その他、新しくなったスマートフォン連携や5軸手ブレ補正のデモも体験できる。水中ハウジングや新製品のカメラバッグも自由に手に取ることが可能。既存の「OLYMPUS OM-D E-M5」やPENシリーズのタッチ&トライコーナーも設けている。

 会場では写真家によるセミナーやオリンパス社員によるE-M1のプレゼンテーションも行なわれる。

小形軽量な点をアピールしていた。
マグネシウム製の外装パーツも展示。
M.ZUIKO DIGITAL 12-40mm F2.8 PROを装着したE-M1のカットモデル。
ZUIKO DIGITALレンズを装着した展示も。
E-M5混じって同社往年の銀塩一眼レフカメラ「M-1」と「OM-1」が展示されていた。
E-M1(左)の電源レバーやドライブボタンの部分は、M-1(右)などの電源レバーおよび巻き戻しノブをモチーフにしたデザインとなっている。
開発発表した大口径望遠ズームレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO」のモックアップもケース内に展示していた。
E-M1向けのカメラバッグ「CBG-10」や水中関係のアクセサリーも手に取ることができる。

 オリンパスイメージング開発本部長の杉田幸彦氏は、「発表後、一眼レフを中止するとか凍結するという報道があったが、そうではなく、本意としては、フォーサーズとマイクロフォーサーズを統合したいと考えた中で、E-M1を開発した。2つのシステムを『ZUIKOシステム』として統合し、新しいものを作ったと言うこと。E-M1についてはお叱りの言葉も頂いたが、多くはお褒めの言葉だった。また、海外の各地域でもポジティブなコメントを頂いている。E-M1は(他社の)一眼レフと伍して使えるレベルに仕上がっている。このイベントを通じてお伝えしていきたい」と話した。

オリンパスイメージング開発本部長の杉田幸彦氏
プレゼンテーションは満員で立ち見の来場者もあった。

 またオリンパスイメージング営業本部国内営業統括部 部長の河本秀哉氏は販売面について、「フラッグシップ機としてミラーレスにとどまらず一眼レフの世界にも切り込んでいく。最初のユーザーとしてはハイアマチュアやそれ以上のユーザーをターゲットにしている。今回OM-Dが2機種になりシリーズ化したので、レンズ交換式デジタルカメラが初めてのユーザーにE-M5を提案することも行なっていきたい」とした。

 河本氏によると、オリンパスの国内シェアはレンズ交換式カメラでは10~15%、ミラーレスでは40%でトップという。今後は、レンズ交換式市場で15%以上のシェアを常に確保することが目標だとする。「シェアについては一眼レフだとか、ミラーレスなどと市場を分けずに、全部含めて考えている」と語った。

E-M1の大判のプリントも鑑賞できる。
エプソンの写真向けプリンターの体験コーナーもあった。

(本誌:武石修)