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パナソニック、世界初60倍ズームの「LUMIX DMC-FZ70」

20-1,200mm相当。テレコン装着で2,000mm超に

 パナソニックは、60倍ズームレンズを搭載したデジタルカメラ「LUMIX DMC-FZ70」を8月22日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は4万8,000円前後の見込み。

 7月18日に海外発表済みのモデルで、国内投入が決まった。

 世界初という60倍ズームレンズを搭載したのが特徴。35mm判換算の焦点距離は20-1,200mm相当で、開放F値は2.8-5.9となっている。

 同社の高倍率モデルとしては、2012年8月発売の「LUMIX DMC-FZ200」がある。FZ200は35mm判換算の焦点距離が25-600mm相当と24倍にとどまるが、ズーム全域でF2.8となっている点が今回のFZ70と大きく異なる。位置づけとしては、FZ70はFZ200の下位モデルになる。

 レンズ構成は非球面レンズ9面6枚、EDレンズ3枚を含む12群14枚。ズーム時のレンズ群動作を新機構とすることで小型化を図った。加えて世界初という高分散高透過ガラスレンズを採用し、よりシャープな画質を実現したとする。

 焦点距離を1.7倍にできるテレコンバージョンレンズ「DMW-LT55」(発売済み。FZ200などと共用)が利用できる。装着時は、望遠端で2,040mm相当(35mm判換算)の超望遠撮影が可能。

DMW-LT55を装着したところ。DMW-LT55を使用するためにはレンズアダプター「DMW-LA8」も必要になる。

 光学式手ブレ補正機構「POWER O.I.S」を搭載し、望遠端での補正角を従来モデル「LUMIX DMC-FZ48」比で2倍に拡大。より安定したフレーミングが可能だとしている。POWER O.I.Sの性能はFZ200相当という。

 撮像素子は、1/2.3型有効1,600万画素CMOSセンサー。最高感度はISO3200。最高連写速度は9コマ/秒(3コマまで)。AF追従時の最高連写速度は5コマ/秒。

 動画はAVCHDまたはMP4記録に対応する。ステレオマイクの風防機構においては、スポンジで風音を軽減するとともに後方の穴から風を逃がす新タイプとした。これにより、風音を約70%低減したという。

 液晶モニターは約46万ドットの3型で、固定式となっている。EVFは約20.2万ドットの0.2型。

 外寸は130.2×97×118.2mm、質量は約606g(バッテリー、メモリーカード含む)。

製品名LUMIX DMC-FZ70
撮像素子1/2.3型有効1,600万画素CMOSセンサー
レンズ20-1,200mm相当(35mm判換算)F2.8-5.9
最短撮影距離1cm(マクロモード広角端)
1.5m(望遠端)
手ブレ補正レンズシフト式
感度ISO100-3200
露出プログラムP/A/S/M
シャッター速度60~1/2,000秒(全モード合わせて)
EVF0.2型、20.2万ドット
液晶モニター3型約46万ドット
記録メディアSDXC/SDHC/SDメモリーカード
最高連写速度約9コマ/秒(3コマまで)
動画記録AVCHD、MP4
撮影可能枚数約400枚
外形寸法130.2×97×118.2mm
質量約606g(バッテリー、メモリーカード含む)

(本誌:武石修)