ニュース
富士フイルム、像面位相差AF採用の高倍率ズーム機「FinePix HS50EXR」
(2013/1/30 18:51)
FinePix HS50EXR
マニュアルズームレンズやEVFを搭載する光学42倍ズームモデル。店頭予想価格は5万5000円前後の見込み。
レンズは24-1,000mm相当(35mm判換算)、開放F値F2.8-5.6の光学42倍ズーム。レンズ前1cmまで寄れるスーパーマクロ機能も利用できる。17枚のレンズ構成のうち、15枚の両面にスーパーEBCコーティングが施されている。ゴーストやフレアを軽減し、逆光などの撮影条件でもクリアな画像が得られるとしている。
撮像素子には、位相差画素を撮像面に配置した1/2型EXR CMOS IIを採用。さらに従来比2倍の処理速度となる画像処理エンジン「EXRプロセッサーII」も搭載する。それらによる高速レスポンスとして、AF速度0.05秒、起動時間0.5秒、撮影間隔0.5秒、最速11コマ/秒の連写速度などを実現した。AF速度は世界最速としている。EXR CMOS IIは裏面照射構造のため、明るいF値での撮影時など入射角の厳しい条件でも、位相差画素に十分な光を集めるという。
動画記録はH.264形式。60コマ/秒のフルHD記録や480コマ/秒のハイスピード動画記録などに対応する。動画記録時にも、像面位相差AFやシーン認識が働く。
EVFは92万ドット。アイセンサーも搭載されている。
バリアングル式液晶モニターは、縦位置での開閉に対応。スペックは3型約92万ドットとなっている。
このクラスとしては珍しく、フォーカスピーキング機能を搭載。多重露出、電子水準器、RAW記録にも対応する。
FinePix SL1000
焦点距離24-1,200mm相当の光学50倍ズームレンズを搭載する高倍率ズーム機。HS50EXRと同様、1cmマクロ機能も利用できる。
撮像素子は1/2.3型CMOSセンサー。有効画素数は1,620万。RAW記録にも対応する。
約92万ドットのアイセンサー付きEVFも搭載。液晶モニターは上下チルト式を採用する。
AF速度は最短0.2秒、起動時間0.9秒、撮影間隔0.9秒、最速10コマ/秒(最大記録枚数9枚、フル画素時)。
HS50EXRと異なり、電動式のズーム機構を採用する。ズーミング用のサイドレバーがレンズ鏡筒部分にあり、左手でズーミング操作が可能。シャッターボタンに右手の指を置いたまま操作できるので、撮りたい瞬間を逃さないという。また、サイドレバーのズーム速度は3段階から調整可能。高倍率ズーム時のフレーミングをサポートする「オートバックズーム」機能も割り当てることができる。
製品名 | FinePix HS50EXR | FinePix SL1000 |
---|---|---|
撮像素子 | 1/2型EXR CMOS II | 1/2.3型CMOS |
有効画素数 | 1,600万 | 1,620万 |
焦点距離 | 24-1,000mm相当 | 24-1200mm相当 |
開放F値 | F2.8-5.6 | F2.9-6.5 |
最短撮影距離 | 1cm(スーパーマクロモード) | |
手ブレ補正 | レンズシフト式 | |
最高感度 | ISO3200 ISO6400(画像サイズM/S) ISO12800(画像サイズS) | |
EVF | 0.26型約92万ドット | 0.2型約92万ドット |
液晶モニター | 3型約92万ドット | |
記録メディア | SDXC/SDHC/SDメモリーカード/内蔵メモリー | |
動画記録 | 最高1,920×1,080/60fpsなど | |
バッテリー | NP-W126 | NP-85 |
撮影可能枚数 | 約500枚 | 約350枚 |
幅 | 134.9mm | 122.7mm |
高さ | 101.3mm | 88.6mm |
奥行き | 145.9mm | 122.6mm |
質量 | 約808g | 約659g |
※焦点距離は35mm判換算
※最短撮影距離はレンズ前から
※質量はバッテリー、メモリーカード含む