【フォトキナ】手ブレ補正が付いた“70-200mm F2.8”と“90mmマクロ”が人気のタムロンブース


 タムロンブースではフォトキナ2012に合わて開発発表した交換レンズ「SP 70-200mm F2.8 Di VC USD」および「SP 90mm F2.8 Di MACRO 1:1 VC USD」の実機を展示。多くの来場者が手に取っていた。

SP 70-200mm F2.8 Di VC USDをEOS 5D Mark IIに装着したところ

 いずれのレンズも開発発表だが、動作する実機を展示しており来場者が自由に操作性などを試すことができる。外観はほこのままで製品版になるという。

 SP 70-200mm F2.8 Di VC USDは、全域F2.8の大口径望遠ズームレンズ。新たに手ブレ補正機構を搭載した。同社によれば、海外からフルサイズで大口径のレンズへの要望があったという。海外では“小形軽量”よりもF2.8という明るさの方が好まれるとのこと。

SP 70-200mm F2.8 Di VC USD

 一方のSP 90mm F2.8 Di MACRO 1:1 VC USDは、タムロン伝統の“90mmマクロ”をリニューアルしたもの。こちらにも手ブレ補正機構を新たに搭載した。

SP 90mm F2.8 Di MACRO 1:1 VC USDをEOS 5D Mark IIに装着したところ

 手ブレ補正機構を搭載したことで従来モデルよりも一回り大きくなっているが、インナーフォーカスになってレンズが繰り出さなくなったので、至近距離撮影時の全長は新モデルの方が短くなる。

従来モデル(右)との比較従来モデルは近距離では大きくレンズが繰り出すが、新モデルの長さは変わらない

 また従来モデルはピントリングを前後にスライドさせてAF/MFを切り替えていたが、今回はスイッチ式になっている。

 またフォーカスリミッターは従来2段階(フルかリミット)の2通りだったが、新モデルは、フル、0.5m〜無限遠、0.3-0.5mの3種類から選べるようになった。

従来モデル(奥)との比較。
南国をイメージしたセットでマクロレンズなどを撮影できる多くの来場者が来ていた

 SP 90mm F2.8 Di MACRO 1:1 VC USDは花などを撮影できる南国風のセットでも撮影でき多くの来場者が試していた。

 また同ブースでは高倍率ズームレンズ「18-270mm Di II VC PZD」を来場者に貸し出すサービスも実施していた。開場直後は列ができるほどの人気だという。フォトキナでも一般来場者にレンズを貸し出すのは珍しい。

ブースには貸し出し用の18-270mm Di II VC PZDが用意してあった貸し出しサービスを告知する大きな幕を会場入り口に掲げていた
18-270mm Di II VC PZD
手ブレ補正機構のデモブースは全体的に南国風。ショーも行なわれていた



(本誌:武石修)

2012/9/22 16:16