ソニー、「α99」体験会を銀座で開催。「サイバーショットDSC-RX1」の展示も


 ソニーは15日、銀座ソニービルにおいて「デジタルイメージング商品体験会」を開催した。「α99」と「NEX-VG900」というともにフルサイズのレンズ交換式カメラを体験できるイベント。明日16日も開催されている。時間は11時〜19時。手にとれないものの「サイバーショットDSC-RX1」も展示中。


α99サイバーショットDSC-RX1

 東京を皮切りに全国7都市で実施される。


会場開催日時会場住所
東京9月15日銀座ソニービル8F
コミュニケーションゾーンOPUS
中央区銀座5-3-1
9月16日
名古屋9月22日ソニーストア名古屋名古屋市中区栄3-3-21セントライズ栄
9月23日
大阪9月22日ソニーストア大阪大阪市北区梅田2-2-22ハービスエント4F
9月23日
札幌10月6日SFI札幌ビル5F会議室札幌市中央区大通西9-1-18
広島10月6日南区民文化センター3階 大会議室A広島県広島市南区比治山本町16-27産業文化センター内
仙台10月13日SFI仙台ビル9F会議室仙台市宮城野区榴岡2-5-30SFI仙台ビル
福岡10月13日SFI福岡ビル8F会議室福岡市中央区長浜1-4-13

 10月26日発売のレンズ交換式デジタルカメラ「α99」の実機体験をメインとしたイベント。シューティングスペースには多くのα99が用意されていた。同時発表の300m F2.8 G SSM II、クリップオンストロボHVL-F60M、バックパックLCS-BP3なども会場で触れることができる。

 展示の目玉は、11月26日発売のレンズ一体型機「サイバーショットDSC-RX1」。コンパクトカメラといってよいサイズのボディに、35mm判サイズ相当の撮像素子と35mm F2の単焦点レンズを収めた製品。透明ケースの中での展示となっていたが、来場者からは常に熱い視線が注がれていた。


専用EVFのFDA-EA1MKを装着した状態。左はジャケットケースLCJ-RXB背面。こちらは光学ファインダーFDAV1KとレンズフードLPH-1を装着

側面。鏡胴にフォーカスリングと絞りリングを備えている独立した露出補正ダイヤルを装備。シャッターボタンにはレリーズケーブル用のネジ溝が見える

分解展示。撮像素子の大きさ比較も。左が35mmフルサイズレンズはCarl Zeiss Sonnar 2/35 T*

右が会場で唯一展示されていたDSC-RX1による作品。撮影は小澤忠恭氏

 α99は、α900(2008年10月発売)の後継となるAマウントのフラッグシップモデル。α900と同様、35mm判相当のフルサイズセンサーを搭載するも、現行機種α77などと同様にトランスルーセントミラーテクノロジーを採用。高性能な光学ファインダーが特徴だったα900のユーザーにとって、光学ファインダーとEVFの見え方の違いが気になるポイントといえそうだ。実際、来場者はα900ユーザーが多いとのことで、自分のα900とα99のファインダーを見比べる人もいるという。


α99。会場ではVario-Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSMを装着したボディが多かった。シューティングコーナーは常に人だかりができていた

オプションも豊富に用意。写真は縦位置グリップのVG-C99AM

ミノルタ時代から続いた独自のアクセサリーシューが一般的な形状に。電子接点は奥に設けられている同時発表のクリップオンストロボHVL-F60Mのシュー接合部。9本のピンが見える

HVL-F60Mをα99に装着。クリップオンストロボのフラッグシップモデルとなる動画撮影用にLEDも搭載。ストロボ単体でも照射できるので、懐中電灯代わりにもできそう

同時発表の300m F2.8 G SSM IIも手にとれる。80万円台という高価なレンズだが、前モデルと異なり受注生産ではない。

α99を中心としたシステム一式の収納が可能なバックパックLCS-BP3。前、上、左横から内部にアクセス可能。右横には三脚を取り付けられる

 α99をテーマにしたトークショーも行なわれている。東京会場では、小澤忠恭氏(9月15日・16日)、福田健太郎氏(9月15日)、萩原史郎氏(9月16日)が講師を務める。α99の試用体験などを語る予定。会場には3名によるα99の作品も並んでいた。

 ハンディカム系ではNEX-VG900も手にとることができる。これまでAPS-Cセンサーに特化した設計と思われていたEマウントを採用しながら、35mm判フルサイズセンサーを搭載。マウント面を見るとマウント径ギリギリまでセンサーがはめ込まれているが、ちゃんと四隅まで解像するという。

 35mmフルサイズセンサー搭載のスチル系NEXボディ、および35mmセンサー対応のEマウントレンズの登場については「未定」としていた。


NEX-VG900Eマウントなのに35mmフルサイズセンサーを搭載

 ハンディカム系ではもうひとつ、「NEX-VG30」というレンズ交換式モデルが展示されていた。こちらもEマウントだが、撮像素子は従来と同じくAPS-Cサイズ相当。付属の電動ズームレンズ「E PZ 18-200mm F3.5-6.3 OSS」は、Eマウント初の電動ズームレンズとなる。

 海外では16-50mm F3.5-5.6の電動ズームレンズが発表されているが、会場に実機はなかった。


NEX-VG30
付属レンズはEマウント初の電動ズーム。単体での発売予定はない

 なお、海外で12日に発表された「NEX-6」や新Eマウントレンズは展示されていなかった。




(本誌:折本幸治)

2012/9/15 17:10