アジアの写真家たち2012 フィリピン「The Hope & The Dream in Filipino -Section I」(銀座ニコンサロン)

〜東京写真月間2012企画展

フィリピン共和国は太平洋に浮かぶルソン島、ミンダナオ島やセブ島といった島々を中心に約7000の島からなる群島国家で、国土は日本の約80%、人口は9400万人である。民族構成はマレー人が中心だが、宗教は歴史的にみて、スペインや米国の植民地支配の影響を強く受けたために、東南アジアでは唯一のキリスト教の信者が圧倒的に多い国だ。
経済的にはここ数年5%以上の高い経済成長を続けており、東アジア地区の経済大国となっている。貿易額からみると、輸出入額は共に日本が最も多く、両国の関係は大変良好で、観光面でもセブ島を中心に、日本人客を多く集めている。
アジア諸国の多くはイスラム教や仏教を主に信仰する国々が多いため、華麗な寺院関係の建築物や色彩豊かな宗教の祭りが多いが、キリスト教信者が圧倒的に多いフィリピンでは、様子が全く異なる。宗教行事として有名なお祭り「ブラック・ナザレ」というパレードは、毎年1月9日に十字架を担った黒いキリスト像をかついで町の中を行進するもので、人々はその像に触ってご利益を得ようと我先にと争うが、派手な印象のない行事である。
今年の写真月間では、フィリピンの12人の写真家による作品を都内4か所のギャラリーで開催する。これらの写真展では、都市開発の裏側で貧困をものともせず前向きに生活する人々の様子や宗教行事への熱狂ぶりなどのほか斬新なアート感覚を写真の世界へ大胆に取り入れた表現方法など、フィリピンの写真界の今の姿を紹介する。
銀座ニコンサロンでは、ビージェー・ビラフランカ氏、ジェイク・ベルソーサ氏、バハグ氏の3氏の作品を展示する。
(写真展情報より引用)

 公益社団法人日本写真協会による「東京写真月間2012」の企画展。

 5月31日の18時30分から、フィリピン展のキュレーションを担当したイサ・ロレンツォ氏とフォトジャーナリストのビージェー・ブラフランカ氏によるトークショーを実施する。

  • 名称:アジアの写真家たち2012 フィリピン「The Hope & The Dream in Filipino -Section I」(銀座ニコンサロン)
  • 会場:銀座ニコンサロン
  • 住所:東京都中央区銀座7-10-1 STRATA GINZA(ストラータ ギンザ)1・2階
  • 会期:2012年5月23日〜2012年6月5日
  • 時間:10時30分〜18時30分(最終日は15時まで)
  • 休館:会期中無休

(本誌:鈴木誠)

2012/5/9 13:11